安倍首相の辞任

安倍首相が辞意を表明した。 テレビ等では、突然の発表という驚きが伝えられているが、28日に記者会見という情報が出た時点で、辞任会見であること、持病の再発を辞任理由にすることは、私を含め、多くの人が予想していたと思う。まず、5月以降、週刊誌やネットメディアに、首相の健康不安説が見え隠れするようになった。これに対して、官邸側から事実無根であるとして、強い抗議が出ることはなかった。そして、検査のため慶応病院を訪れるところを、事前に大々的にマスメディアに知らせ、病院に向かうところを撮影させた。政治家にとって健康不安は、噂であっても命とりである。にもかかわらず、こっそり、ではなく、堂々と病院に向かった。さらに、翌週、もう一度、病院に行く。追加の検査とニュースでは言っていたが、こちらも堂々と…である。二週続けて病院に行くとなれば、のっぴきならない病状と疑われてしまうというのに。そして、28日に記者会見を行うと聞いて、辞任以外あり得ない、と思ったのだが、マスコミの論調は、「今後も頑張る」とか。今後も頑張る記者会見ってなんだよ 全部出来レースだよね。みんな知っていて、驚いて見せている。週刊誌ではだいぶ前から、安倍首相が、コロナ禍でうまくいかない舵取りを放り出そうとしている…という見出しが躍っていた。オリンピックだって延期したけど、本当にやれるかは、コロナの収束次第だ。衆議院の任期も、自身の総裁任期もあと1年。コロナ禍での舵取りに失敗したら、どちらも悲惨なことになりかねない。歴代最長宰相の記録は達成したし、退陣…

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