リモート公演「12人の優しい日本人」

お気に入りの作品「12人の優しい日本人」がリモート公演された。無料公開されるには、あまりにももったいない、素晴らしい公演だったが、現状、このような公演でお金を取るためには、まだまだ越えなければならないハードルがある、というのも感じた。ただ、演劇では難しいが、映像作品としては、このような方式で、お金を取れる作品が作れるかもな…とも思った。(もちろん、こんなことを考えるのは、この事態が長引いて、1年とか2年とか公演ができない場合なので、あまり深く考えたくはないけれど…。) 今回の出演者は、甲本雅裕、相島一之、小林隆、阿南健治、吉田羊、近藤芳正、梶原善、妻鹿ありか、西村まさ彦、宮地雅子、野仲イサオ、渡部朋彦、小原雅人+三谷幸喜…錚々たるメンバーこのメンバーは、三回上演されたサンシャインボーイズ版の、1992年版のキャストをメインにしている。12人の陪審員+守衛の13人のうち、1992年メンバー以外って3人だけすごい集まり方…ある意味自粛下ならでは…私は、そもそも「櫻の園」という映画で中原俊監督のファンになり(ちなみに吉田秋生のマンガもステキですよ)、そこから映画「12人の優しい日本人」を知ったので、サンシャインボーイズ版のメンバーで繰り広げられる公演は初めて観たが、印象は、そんなに変わらない。やっぱり、PARCO劇場版の方が、変化球だったんだなと感じた。 最初は台本を読むだけ…と思っていたが、全然そんなことはなくて、有罪・無罪が半々になった時の、無罪チームの相談シーンとか、音を出す場面とか、ちゃんと…

続きを読む