観劇のない月

最後に観劇をしたのは、3月27日の「サンセット大通り」だから、もう4週間前になる。「サンセット大通り」の大千秋楽は翌々日の29日で、それが、週末の自粛要請を受け、2日早く公演を打ち切った。その頃、公演を始めようとする舞台は、もう初日を明けることすらできずに公演中止となり、今、東京では、どこの劇場でも公演をやっていない…と思う。(もし、やっている劇場さんがあったら、すみません…) 結果的に、4月は、私にとって、(たぶん多くの方にとって)「観劇のない月」となった。「観劇のない月」なんて…このブログを書いている間は、少なくとも毎月宝塚を観ていたし…とすれば、宝塚が東京で常設となった1998年5月以降は、絶対にないはず。とすれば…少なくとも、20年以上例のない月になってしまったわけだ。さらに恐ろしいのは、おそらく5月もそれが続くだろう…ということだ。5月に観る予定だった公演のうち、まだ上演中止の連絡が来ていないのは、月末の1公演のみ。おそらく、それももうすぐ結論が出されるだろうと思う。 観劇は、私の日常だった。観劇のない月は、私にとって非日常…でも、生きている。禁断症状もない。配信を観たりもしているが、芝居なら何でもいい…という感じでもなく、観たいものだけを観ている。劇場がなくても生きていけることを知ってしまった。知りたくなかったのに。 この経験は、今後の私の人生をどう彩るのだろうか。

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