SHINGO十番勝負「ぼくらの時代」篇 その四

この「SHINGO十番勝負」は、落語家の古今亭文菊さんが、先輩の胸を借りるというシリーズだった。SHINGOは、文菊さんの本名。その昔、「新吾十番勝負」という映画があったので、それにかけてるんですね。十番を終了後、シリーズが一新され、今度は「ぼくらの時代」篇となった。同じ世代の、違う分野の芸術家との共演。今回は、浪曲の国本はる乃さんがゲスト。浪曲は、寄席の座組に入らないそうなので、落語家との共演はないそうですが、昔は旅回りの仕事では、メンバーに入っていたこともあったんだとか。現在は、東京都内だと木馬亭(浅草)、広小路亭(上野)などで浪曲を聴くことができるようです。今回は、「浅草見番」(三業会館)さんという、初めての会場。色々、ゲストさんのイメージに合わせて、雰囲気のある場所を提供しているのが、面白いです。会場は、お座敷に座布団なので、若干座布団間を広げていたように感じた。(あくまで若干…) 浅草寺を抜けて10分くらいで到着。(写真は、仲見世の先にある宝蔵門だそうです。) まず、前座の柳亭市坊さんによる、「転失気」。転失気(てんしき)とは、オナラのことだそうです。お医者さんに「転失気はありますか」と聞かれた和尚さんが、意味が分からなかったため、小僧の珍念に「てんしき」を借りに行かせる。しかし、和尚を含め、聞きに行く先々で皆が知ったかぶりをするので、ますます分からなくなる珍念。とうとうお医者さんに聞いて、オナラのことだと分かったので、珍念は和尚を始め誰も知らなかったことを確信する。そこで、「て…

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