「カフカの東京絶望日記」
千葉テレビ等で放送されていたドラマ「カフカの東京絶望日記」が映画館で限定上映されることになったので、ホイホイと見に行ってきた。
テレビドラマは全6話だったが、映画版はそこから厳選したエピソードを上映。ああ、そうそう、こんな感じだった~と、ストーリーを思い出しながら、巨大スクリーンで「絶望」するフランツ・カフカ(鈴木拡樹)の美しさを堪能した。この作品、カフカの親友の文芸評論家、マックス・ブロート(中山求一郎)がカフカについて語ったり、そもそも、普通にフランツ・カフカが現代日本のアパートに住んでいるとか、めちゃめちゃシュールなドラマ。シュールなのは当然…というか、監督で加藤拓也さん(劇団た組)が参加してるんですね。ゆうひさんが主演した「今日もわからないうちに」に出演されていた宮田早苗さんも、カフカのアパートの大家さんという、役柄でものすごくシュールな芝居を展開していた。カフカは、なぜかパン屋さんでバイトしているのだが、バイト仲間のつぐみが、「整形した」と言って、奈緒から奥山かずさになる…とか、もうめちゃくちゃすぎる~婚活と地下アイドルの話は、テレビで見落としていた回だったので、貪るように見た。徳永えりちゃん、ファンなので出演がうれしい。
趣味が「絶望」というカフカさんがかわいくて…フランツ・カフカという、誰もが知る作家を主人公に、カフカファンしか知らないちょっとしたトリビアをアレンジしてドラマを作ってしまう…という展開が、同じ地方局ネットをベースにした「戦国鍋TV」や「戦国男士」を思い出させて、や…