「死の泉」観劇(1)

「死の泉」 原作:皆川博子『死の泉』(ハヤカワ文庫刊)脚本・演出:倉田淳 舞台美術:乘峯雅弘舞台監督:倉本徹照明プランナー:阪口美和照明操作:高橋明子、宮内理恵、和田東史子音響・音楽制作:竹下亮(OFFICE my on)衣裳プランナー:竹原典子衣裳協力:矢作多真実ヘアメイクプランナー:川村和枝(p.bird)ヘアメイクスタッフ:望月香織演出助手:中作詩穂 各劇場が、早々に公演中止を決める中、強い意志を持って公演を続けているスタジオライフ。演るからは、応援します 「死の泉」は皆川博子の長編小説。入れ子構造になっていて、中身は「ギュンター・フォン・フュルステンベルク著/野上晶訳」の回想録という体裁。最後に訳者の野上が、著者のフュルステンベルク氏を訪問したエピソードが載っていて、それによって、彼の著書の真実性が崩壊する。古城の崩壊とともに死んだのは、本当にクラウスだったのか…倉田脚本は、その部分をまるっとカットしているため、皆川博子の書いたフィクションとしてマルガレーテの物語が綺麗に完結する形になっている。(ということは、座席に置いてある無料ペーパーにも記載されている。)私が前に一度だけ観たのは、再々演だったのかな。その時の感想はこちらです。 今回の公演は、スタジオライフ×東映のコラボ企画ということで、出演者は、ライフ初めましてのメンバーが多かった。もちろん、準劇団員といってもおかしくない、宮崎卓真氏も出演いや、もう、You、入っちゃいなよ初めましてさんが多かったせいか、Wキャストは少なめ。…

続きを読む