「CATS」
実写(?)映画「CATS」を見てきました
そもそも、劇団四季のものを数回しか観ていなくて、特に「CATS」ファンでもない私。事前情報として、「CATS」というミュージカルは、わりと、そのカンパニーごとの裁量の自由のある作品らしく、海外の上演形態が、劇団四季と同じ…というわけではないそうです。ネコの身体の模様とかも、同じというわけではないんですね。
そもそも、T・S・エリオットの詩集を原作とした、スケッチの連続のようなミュージカル。今回は、映画ということで、なんとなく、2時間の「物語」になっているな…という感じ。その辺に違和感を持つ方もいらっしゃるかもしれないし、そもそもヴィクトリアがヒロインというのにも驚かれるかもしれない。美しい白猫だからかなヴィクトリアに付されたストーリー…それは、ノラネコたちが多数たむろしている劇場裏の路地に、袋に入れたヴィクトリアが捨てられるところ。興味津々で近寄る大勢のネコの中で、きょどるヴィクトリア(フランチェスカ・ヘイワード/葵わかな)。私、これからどうしたらいいの…と、ボーッと佇むヴィクトリアに、色々と優しく教えてくれるのは、リーダーシップのある快活なネコ、マンカストラップ(ロビー・フェアチャイルド/山崎育三郎)。臆病だけど好奇心にあふれたヴィクトリアは、個性豊かなネコたちのパフォーマンスを楽しむ。ヴィクトリアという「視点」を作ったことで、繰り広げられるネコたちの自慢のステージが、違和感なく連続していく。「CATS」の舞台を観たことのない人には、とっつきやすいか…