世の中のいろんなことがつながる…

「フェミニスト」というと、女性が通る時にドアを開けてくれたりする男性のこと…だと、ずっと思ってきた。ここ十年くらいで、あ…そういう意味じゃないのね…と理解するようになったのだけど、そもそも差別を受けた歴史が長すぎるせいか、いろんなことに、(当たり前すぎて)無関心すぎたかも…と、この一年すごく反省している。結局、我々の世代は、つまり男女雇用機会均等法という先人たちの努力によって生まれた法律が傍らにありながら、その運用について強く要請してこなかったり、セクハラやパワハラについて真摯に取り組んでこなかったり…言い出しづらいとか、周囲の雰囲気が悪くなるかもと考えたりとか、やっぱり、色々ぼーっと生きていたと思う。そういう積み重ねが、ここに来て、#MeToo や、#KuToo の運動を起こさせているのかな…と思うと、私たちの世代、平成の30年を無駄に生きちゃったよね…と、感じる。 #MeToo を知って以来、女性を取り巻く問題について、しっかり見聞きするようになった。すると、以前、こてんぱんに否定したこの芝居が、変なリアリティをもって、よみがえるようになった。(もちろん、あの演出はダメだと今でも思っているけど。)この芝居は、「いかなる理由があっても堕胎が禁止されたディストピア」が舞台になっている。しかも、「堕胎が禁止されている」以外は、今の日本となにひとつ変わっていない。許可されている避妊方法も同じだし、妊娠がわかると男が逃げ、すべての責任を女が背負うという構図も同じ。だからディストピアだと感じたのだが、も…

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