「RED&BEAR」の謎
七海ひろき、退団後の初舞台ということで、「RED&BEAR」を観劇し、感想を書いた(こちらです)のだが、実は、全然腑に落ちてないので、ちょっとモヤモヤを書いてみたい。
まず、犯人の側からこの物語を振り返ってみたい。犯人は、ヒア・カム・ザ・サンという人気バンドのメンバー4人全員を確実に殺害したいと考えていた。そのために、彼らは、犯行をクルーズ船の船内にすることを思いついた。メンバーの連続殺人が始まれば、二人目あたりで、ヒアカムのメンバーが狙われていることは確定するだろう。当然、残りのメンバーには護衛が付く。そんな状況にしないためには、全員まとめて殺害するか、隔離した場所で犯行を行うしかない。しかし、「全員まとめて殺害する」では意味がない。犯人は、ヒアカムのメンバーに、自分達がなぜ死ななければならないか、を知らせたかった。少なくとも、次に狙われるのは自分だ、という恐怖を味わってから、殺したかった。(だから、最後に自分の代わりに加入したダイキが最初の死者に選ばれたのかもしれない。死ななければならない理由が(犯人にとって)少ないから。)そうなると、最後まで犯行を続けるためには、警察の目の届かない、そして逃げ場のない密室空間を犯行場所に選ぶしかない。
ということで、クルーズ船が犯行現場に選ばれた。そのために、犯人は、ヒアカムの事務所とクルーズ船運営会社双方に就職し、機会を待った。ここは、納得である。しかし…
今回のヒアカムのステージは、ヒアカムファンクラブ抽選スポンサーであるセサミン愛用者の抽…