「ダウントン・アビー」
NHKのドラマは、ほとんど見ていないのに、映画「ダウントン・アビー」を観てきました。
20世紀前半のイギリスの田舎を舞台に、貴族社会のあれこれが、当の貴族と使用人社会の両面から描かれている。今回の映画は、テレビシリーズの2年後、ダウントン・アビーに国王夫妻が訪れる、という事件を描いている。登場人物たちをよく知っていたら、さらに楽しめるのだろうけど、単独の映画としても楽しむことが出来た。当時の国王は、ジョージ5世。宝塚で上演した「エドワード8世」では、磯野千尋さんが演じていた、あの役ですね。そう思うとなんとなくついて行けるような…国王訪問という一大事を前に、邸を取り仕切る後継者のメアリーは、引退した元執事のカーソンにカムバックを要請する。ひとつの邸に執事は二人必要ないため、現役執事のトーマスは、カーソンがカムバックしている期間は休暇を取ると言って出て行ってしまった。拗ねてます…さらに、国王夫妻が滞在する間は、自分達が取り仕切るのだ、と王室直属の使用人たちが大挙してダウントン・アビーに到着、我が物顔で振る舞い始め、使用人たちは憤慨する。料理どころか、食材まで持ち込むのだから、料理長のパットモアや助手のデイジーは、怒りを通り越して戸惑いを隠せない。村のグローサリーでは、国王陛下のお口に我々の食材が…と感動の極みで、邸は使うあてのない食材の山になってしまう。伯爵家の皆さんは…というと、亡くなった三女の夫で、領地の管理人となったトムは、かつてアイルランド解放の戦士だったため、ジョージ5世暗殺計画に巻き込ま…