「モマの火星探検記」観劇

「モマの火星探検記」 原作:毛利衛「モマの火星探検記」(講談社刊)脚色・演出:毛利亘宏 照明:斎藤真一郎音楽:YODA Kenichi衣装:村瀬夏夜舞台美術:秋山光洋(n10 design)舞台監督:横尾友広音響:井上直裕(atSound)演出助手:本藤起久子振付:森川次朗ヘアメイク:林美由紀小道具製作:和田由里子特殊造型:林屋陽二スチール:金丸圭宣伝美術:羽尾万里子(Mujuna:art)タイトルデザイン:武田和香WEB:田中ユウコ製作:少年社中、東映、日本テレビ 以前、銀河劇場で上演された時(3年前)にも観劇しているが、(その時の感想がこちら)今回は、サンシャイン劇場での上演。席が良かったことも大きいと思うが、今回の方がだいぶ良かった。まず、W主演の一人、生駒里奈が別人のように良くなっていた調べてみたら、前回は、まだ乃木坂に居た頃なのね…そりゃ、忙しくて、お稽古もままならなかったんだろうな…と今頃、しみじみ納得。客席も、生駒ちゃんファンの方もたくさんいらしてたと思うけど、あの頃のように周囲を男性に囲まれる…ということもなく、快適でした。(いや、男性客が劇場に増えてほしいとマジで思ってるんですけどね…前には座るな…と思ってしまう心狭い劇場ヲタなのです…)なにしろ、この作品は、モマ(矢崎広)と、その娘であるユーリ(生駒里奈)のストーリーがテレコで展開していく話なので、両方のストーリーが車の両輪のように、同じ力で進んでいかないと、芝居としての根幹が揺らいでしまう。今回の舞台は、両方のストーリー…

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舞台「刀剣乱舞」ライビュ鑑賞

舞台「刀剣乱舞ー維伝 朧の志士たちー」 原案: 「刀剣乱舞-ONLINE-」より(DMM GAMES/Nitroplus) 脚本・演出: 末満健一 アクション監督: 栗田政明 音楽: manzo、南 ゆに 作詞: 吉次正太郎、南 ゆに 舞台監督: 井上 卓 美術: 秋山光洋 照明: 大波多秀起 音響: ヨシモトシンヤ 映像: 横山 翼、KENNY 衣裳: 惠藤高清 甲冑制作: 渡邊礼子 刀剣制作: 羽鳥健一 ヘアメイク: 古橋香奈子 振付: 梅棒 歌唱指導: 水野里香 トレーナー: 伊藤 洋 演出助手: 佐藤ゆみ、高橋将貴 制作: S-SIZE 宣伝美術: 羽尾万里子 宣伝写真: 渡部俊介 主催: ニトロプラス、マーベラス、東宝、DMM GAMES 主催に東宝が入っているのですね。映画館は東映だったけど… というわけで、刀ステのライビュに行ってまいりました。昨年、映画「刀剣乱舞」を見て、かなり面白かったため、ライビュの抽選に申し込んでみたら普通に当たったので、アウェイ感満載で参戦してきました。とか言いながら、実は、岡田達也=坂本龍馬も大きな目的ではありました。(かなりファンな自覚はあります。) 今回の作品は、幕末の土佐を舞台に、陸奥守吉行(蒼木陣)、肥前忠広(櫻井圭登)、南海太郎朝尊(三好大貴)、和泉守兼定(田淵累生)、堀川国広(小西詠斗)、小烏丸(玉城裕規)、鶴丸国永(染谷俊之)の7振りが登場、超ハードなアクションで楽しませてくれた。歴史修正主義者に翻弄される歴史上の人物たちは、坂本龍馬…

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「フランケンシュタイン」観劇

ミュージカル「フランケンシュタイン」 音楽:イ・ソンジュン 脚本・歌詞:ワン・ヨンボム 潤色・演出:板垣恭一 訳詞:森雪之丞 音楽監督:島 健 振付:黒田育世 美術:乘峯雅寛 照明:高見和義 音響:佐藤日出夫 衣裳:十川ヒロコ ヘアメイク:宮内宏明 擬闘:渥美 博 ステージング:当銀大輔 歌唱指導:福井小百合 指揮:八木淳太 オーケストラ・コーディネイト:東宝ミュージック 舞台監督:廣田 進、松井啓悟 演出助手:長町多寿子 プロデューサー:篠﨑勇己(東宝)、住田絵里紗(ホリプロ) Art Direction:小倉利光(YELLOWNOTES) Photographer:HIRO KIMURA (W) 初観劇でした。この「フランケンシュタイン」は、メアリー・シェリーの怪奇小説をベースに、すべてのメインキャストが二役を演じるという、趣向が取られている。フランケンシュタインという怪物の誕生に、人間の醜さや欲望の存在があるので、そういった人間の二面性を描く…という意味があったのかな、と思った。しかし、とにかく楽曲が難しくて、同じ人が演じる役なのに、それぞれ音域も違ってたりして、これって、一人二役で演じるには、日本人キャストの実力が足りないのではと思ってしまった。特に女性キャスト…ほんとに韓国(あ、この作品は、韓国ミュージカルです)では、この二役をできる女優さんがゴロゴロしてるのでしょうか ストーリーは、大筋、シェリーの原作に沿っているが、細かい部分については、改変もされている。いちばんの改変ポイント…

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スタジオライフ公演「はみだしっ子」観劇

舞台「はみだしっ子~White Labyrinths~」 原作:三原順((C)三原順/白泉社)脚本・演出:倉田淳 舞台美術:乘峯雅弘照明:日下靖順(ASG)照明オペレータ:盛川圭登(ASG)音響:竹下亮(OFFICE my on)舞台監督:倉本徹衣裳:竹内陽子ヘアメイク:MUU演出助手:宮本紗也加宣伝美術:田代裕子Special Thanks:鈴木俊裕、前田太郎、笹生那実、柴咲美衣、合田雅代、立野昧、三戸亜耶「I knew I loved you」from『UTOPIA』制作:Studio Life、style office、奥田英子協力:白泉社、T-gene、BACSエンターテイメント、東容子、小泉裕子 スタジオライフの「「はみだしっ子」シリーズも3作目。前回までは3チームで上演していたが、前回公演をもって、TRK(トランク)チーム(山本芳樹・岩崎大・緒方和也・田中俊裕)が卒業したため、今回は2チーム。そのうち、BUS(帽子)チームのメンバーが、グレアム役久保優二の退団もあって、半分を入れ替え、CAPチームとして再生した。TBC(タバコ)チームは、同じメンバー。そんなわけで、三年間ずっとやっているメンバーVS初めましてさんのいるメンバーという面白い対比になった。また、物語も、これまでの、エピソードを重ねていくスタイルから、「雪山」というひとつのクライマックスを描く…ということで、だいぶ雰囲気が変わった。(重くなった。)そんな中、装置は、乘峯さんの“階段と街灯”を引き続き使っていて、これがあ…

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あれから四半世紀…

1995年1月17日、震度7の地震が関西を襲った。家屋の倒壊、そして大火災、多くの方が亡くなり、家を失い、大きな悲劇に日本は包まれた。後に、阪神淡路大震災と呼ばれる。当時、宝塚大劇場は、花組、安寿ミラ・森奈みはるのサヨナラ公演が上演されていた。月組は、翌月から始まる大劇場公演のお稽古が始まったところだったんじゃないかと思う。ゆうひさんもムラにいて、被災した。(とりあえず、冷静に、コンタクトを手に取ったらしい。)自身の成人の日2日後のことだった。(ちなみに1月8日までDC公演「ル・ミストラル」に出ていたらしい。今も昔もジェンヌは忙しいのね…)現役タカラジェンヌは、怪我を負った方もいたが、すぐに全員無事と発表され、ファンも安堵した。が、当時のバウホールの支配人の方が、自宅の倒壊で亡くなったと聞いた。大劇場もスプリンクラーが故障して水浸しになったとか。大劇場公演は、当然、中止が発表され、翌月の月組公演も飛んだ。大劇場が再開されるのは、3月末の星組公演「国境のない地図」から。再開したところで、生活の基盤が元通りになっていない関西圏なので、公演に行けないファンも多い。長く公演の映像化を拒んでいた宝塚が、ビデオ販売に踏み切ったのは、そんな事情があったと聞いた。今、当たり前のように円盤が出ているのは、震災キッカケなのだ。私は、10月になってようやくムラに行った。花の道の商店街が壊滅していたのは、かなりショックだった。今、セルカがある辺りね。 当時の「歌劇」誌「えと文」や「楽屋日記」などを読むと、まだ10代後半…

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今年もフォーラムで優雅な展示

もうおなじみになってきました、東京国際フォーラムのお正月展示。今年も撮影してきました。(昨年の写真は、こちらです。)今年は東京オリンピックがあるからでしょうね、平安貴族のスポーツがテーマになっていました。 こちら、蹴鞠の装束だそうです。 蹴鞠の風景。 蹴鞠に興じる貴族の図。 舞楽「納蘇利」の衣装と面。相撲とか騎射など、左右に分かれて勝負する競技の時、右方が勝ったら演奏される「勝負曲」なんだそうです。 こちらは、左方が勝った時に演奏される「蘭陵王」の衣装と面。宝塚ファンにはおなじみですね。 こちらは、打毬という競技のようです。ホッケー版とポロ版があるみたいですね。 こちらは、ポロ版打毬です。 騎射という競技の衣装だそうです。 こちらは、宮殿庭での相撲試合。 こちらは、令和の宴ジオラマ。 こちらは、即位行事だったかな。周囲の幟は四神の図柄です。 いつもと少し違う展示で、今年も面白かったです。

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三日坊主にならず、続いています!

ツイッターで、ストレッチを発信している柴トレーナーの日めくりストレッチを購入しました。 こりの要を効率的に攻める! まいにち10秒ストレッチ ([実用品]) 作者: 柴 雅仁 出版社/メーカー: KADOKAWA 発売日: 2019/12/26 メディア: 単行本 毎日、ひとつのストレッチをやることからスタート…ということで、とりあえず、3日坊主にはなっていません。一週間続いた自分をとりあえず褒めつつ、続けていければ…と思っています。 調子もよいです。

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「イノサン」パリ公演中止

12月に、ヒューリックホールで観劇したミュージカル「イノサン」、その時、いただいたチラシがこれ。 フランス語で書いてあって、2020年2月9日にパレ・デ・コングレ・ド・パリで上演、とある。裏面も中身も日本語なので、同じものをパリで配るつもりだったわけではないだろう。イメージ戦略 日本からのツアーも募集(JTB)していて、まあ、「刀剣乱舞」もパリ公演やったしね…と、その時は、特に気にも留めていなかった。 お正月休みに、ゆうひさんと共に「安倍晴明」に出演した、かの人間国宝・梅若実玄祥様がパリでマリー・アントワネットを題材にした能を演じたドキュメンタリー作品が放映されていて、その中で、奮闘する西尾智子プロデューサーの姿に感銘を受けた。たった一日だけのパリ公演をやることの難しさ、利益を考えたらやっていられない、それでもやるという意気込みが凄かった。テレビでは、チケット代を下げてでも多くの人に観てほしい…という決断により、最終的に盛況だったという風に紹介されていた。(このテレビ番組を見たおかげで、長年謎だった元ジェンヌではない若い式神ちゃんの正体がわかった西尾プロデューサーのお孫さんで、舞踊家の西尾萌さんなのですね。この能舞台では、ロザリー役<アントワネットのコンシェルジュリーでの小間使いロザリーは実在の人物>を演じていた。) まあ、それくらいパリ公演というのはハードルが高いようだ。どんな勝算があって、決定したのだろうか。私自身、マンガの「イノサン」は知らなくて、日本のマンガ・アニメ人気の高いフラン…

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あまじぃ…

星組 宝塚大劇場・東京宝塚劇場公演 休演者のお知らせ 2020/01/11 星組公演『眩耀(げんよう)の谷 ~舞い降りた新星~』『Ray -星の光線-』の休演者をお知らせいたします。 公演期間 宝塚大劇場公演:2020年2月7日(金)~3月9日(月)      東京宝塚劇場公演:2020年3月27日(金)~5月3日(日)    宝塚大劇場・東京宝塚劇場公演 全日程休演 (星組)天路 そら ※体調不良のため休演いたします。 この公演で退団する専科の華形ひかるが、以前お茶会で、オススメのジェンヌさんに、天路を挙げていた。最後の共演なのに、残念すぎる… でも、ゆっくり治して復帰してくださいね。くれぐれも無理しないで。   

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「カイジ ファイナルゲーム」

大空ゆうひさんご出演、ということで、映画「カイジ ファイナルゲーム」を見てきました。 これまでの映画は、テレビでチラ見した程度。人生を賭けたギャンブルとか痛すぎて苦手…なんて思っていた。あと、ローマ時代のコロッセオみたいに、金持ちが貧乏人を眺めて楽しむ…的な設定が、堪えられず…まあ、そんな小さな好き嫌いは、ご贔屓の出演でコロッと変わってしまうのでした 2020年、東京オリンピック終了後の日本。景気は悪化の一途。インフレでビールは1杯千円。カイジ(藤原竜也)は派遣社員として、給料の7割を会社にピンハネされ、カツカツの日々を送っていた。そんなカイジの前に大槻(松尾スズキ)が現れる。第5回若者救済イベントに参加しないか、という誘いだった。金持ちの老人が、全国で「若者救済イベント」というガス抜きを行っていた。第5回は「バベルの塔」。大槻は、事前に開催場所を知ったので、一緒にやらないか、とカイジを誘う。参加するのはカイジ一人で、でも取り分は5:5。横浜の倉庫街。ビルの屋上に作られた鉄塔の突端にある電卓のような機械を手に入れれば、欲しい金額を入力することができる。(または、秘密の情報を手に入れられる。)バベルの塔をよじ登る若者たち。ドローンで手に入れようとする若者。そしてカイジは、隣のビルから鉄骨を渡し、上から狙う作戦。人を蹴落として自分だけが手に入れようとする若者たち。運よく優勝したカイジは、お金ではなく、秘密の情報を選ぶ。そして、とある建物にやって来る。そこには、第2回大会の優勝者、カナコ(関水渚)が…

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