「神の子」観劇
「神の子」
作・演出:赤堀雅秋
舞台美術:土岐研一照明:佐藤啓音響:田上篤志(atSound)衣裳:坂東智代ヘアメイク:鎌田直樹演出助手:松倉良子舞台監督:南部丈
制作:佐々木康志(PRAGMAX&Entertainment)プロデューサー:西田圭吾企画・製作:コムレイド
赤堀さんの作・演出、コムレイドの舞台なので、どうしたって、「鳥の名前」を思い出す。似たタイプの、シュールな物語。主人公は、底辺の一歩手前くらいの生活をしているのに、飄々と生きている中年男。それが、新井さん(新井浩文)だと、どこか攻撃的なものを秘めている感じで、大森南朋だと、すごく受け身な人物になる…というのは、赤堀さんの中のイメージなのかな。道路工事現場の警備をしている三人の男、池田守(大森南朋)、五十嵐健(田中哲司)、土井春彦(でんでん)。人生、負け組感が漂うトリオだが、たまに近くのスナックに行って、少し飲むのが楽しみ。土井は、ママの林田美保(江口のりこ)に岡惚れしている。が、ママは、土井の好意が迷惑なのだ、と、池田や五十嵐に相談していた。ある日、池田は、田畑美咲(長澤まさみ)に出会い、彼女に惹かれて、一緒にゴミ拾いのボランティア活動をする。田畑は、この町のボランティア活動のリーダーを務めていた。池田と共にゴミ拾いをしたメンバーは、サブリーダーの斎藤真理子(石橋静河)、渡辺正人(川畑和雄)、青木和弘(飯田あさと)。その後、軽くお弁当を食べたりして、池田的に、少し距離が近づいた。池田はボランティア活動に力を入れ、…