「記憶にございません」
三谷幸喜の新作映画「記憶にございません!」を見てきた。
男が目覚めるとそこは病院。何も思い出せず、街をふらふらと歩く。店で夜食を食べている間に、男は気づく。自分はどうやら、内閣総理大臣だということにー。あまりにもハチャメチャすぎて、内閣支持率2パーセント台の総理大臣・黒田啓介(中井貴一)。市民の投石が頭に当たり、打ちどころが悪くて記憶を失くしてしまったのだ。それも、どういうわけか、政治家になってからの記憶だけを完璧に。首相秘書官の井坂(ディーン・フジオカ)は、この事実をごく一部のメンバーだけの秘密にしようと言い出す。秘書、SPだけで秘密を共有し、黒田の妻(石田ゆり子)や、官房長官(草刈正雄)にさえ、秘密にした。まあ、それだけ、黒田は周囲を敵に囲まれていたということかもしれない。が、政治家としての記憶を失ったことにより、黒田は、まともな…むしろ、まともすぎる倫理観を取り戻し、「まっとうな政治」をやってみようと試みる。手始めは、来日したアメリカ大統領(木村佳乃)。ゴルフでは、官房長官がかなりの距離にもかかわらず、大統領だけOKパットと言ってしまうが、それに抗議したり。アメリカンチェリーの関税撤廃にNOと言ったり。キングメーカーの官房長官・鶴丸は、急に言うことを聞かなくなった黒田に不快感を示す。黒田は、小学校時代の先生(山口崇)に、もう一度社会の授業をしてもらって、政治の基本を学び直すとともに、壊れきった家庭の修復にも取り組もうとする…
いやー、笑いました豪華キャスト陣も適材適所だし、ドロドロした政…