「MOTHERS AND SONS」観劇
LGBT THEATER Vol.1「MOTHERS AND SONS-母と息子ー」
作:テレンス・マクナリー 演出:三ツ矢雄二 翻訳:安達紫帆 美術:原田愛、三上奈月 照明:松田直樹(MG5) 音響:富田聡 舞台監督:田中翼 ヘアメイク:馮啓孝(アトリエ・レオパード) 衣裳:内海崇博 演出助手:長浜満里子 宣伝写真:宮坂浩見 宣伝美術:絵描きしんじ 制作進行:横山友和 制作助手:松浦聖子、大川俊輝 票券協力:サンライズプロモーション東京 衣裳提供:パラブーツ 青山店、イザイア ナポリ 東京ミッドタウン 制作協力:BBA 企画・製作:ミツヤプロジェクト
自身も数年前にカミングアウトしている声優・プロデューサーの三ツ矢雄二さんがプロデュースし、演出した「MOTHERS AND SONS」を観劇した。"LGBT THEATER Vol.1"と銘打っているので、今後も、LGBTにまつわる物語をプロデュースしていきますよ、という三ツ矢氏の宣言なのだろうと思う。
第1回公演に選ばれただけあって、本作は、テッパンと言っていい、見事な戯曲だった。1980年代前半に"発見"され、ゲイの業病とまで言われ、多くの才能ある人々の命をも奪った"エイズ"、そして現代の同性婚合法化の流れの両方に跨るひとりのゲイの人生の記録と、一人息子の死から、20年以上、そこから一歩も動けていない母親の対比、それをワンシチュエーションの会話劇で見せるーすごい集中して観劇した。
一人の老女(原田美枝子)がキャル(大塚明夫)の住むマンシ…