いまごろインボイス?

先日、軽減税率の話で今ごろトレンド入りしているという話を書いたら、今度は、インボイスがバズっていた 軽減税率が伝わっていないなら、インボイスだって伝わってないよな、そりゃ… インボイス制度というのは、消費税制度の根幹をなすもので、欧米では、これによって消費税を納めている。消費税というのは、消費者が支払った「消費税」を、そのまま100%納税させるのがキモなのだが、現在の日本の消費税納税制度において、それは不可能な状況になっている。我が国の消費税法では、前々年度の売上高が1000万円以下の事業者については、納税が免除されているが、免税事業者は、それを告知する必要がないので、相手が免税事業者であっても消費者は、税込1,080円と言われれば、本当は1,000円の商品だったとしても、1,080円を支払うことになってしまう。消費税として払ったはずの80円は、納税されないままだ。では、そのお店は、1,000円の商品につき80円ずつ得をしているのか、というとそうではなくて、仕入れにかかる消費税については、満額支払っているため、もし、売上を1,000円にしてしまうと、利益が課税事業者を下回ってしまう。なので課税庁としては、その80円が納税されないことがわかっていても、消費税の免税事業者が消費税込みで売上を受け取っていることを承認してきた。それは、買う側が企業であることも考えてのことだった。つまり、免税事業者がそれゆえに消費税を受け取らないことになると、買った方は、仕入についての税額控除を受けられない。たとえば、…

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2020年ラインアップ発表 その3

2020年 公演ラインアップ【宝塚大劇場/東京宝塚劇場公演】 2019/07/29 2020年宝塚歌劇公演ラインアップにつきまして、【宝塚大劇場/東京宝塚劇場公演】の上演作品が決定しましたのでお知らせいたします。    花組公演 主演・・・柚香 光、華 優希 宝塚大劇場:2020年3月13日(金)~4月20日(月) 東京宝塚劇場:2020年5月8日(金)~6月14日(日) ミュージカル浪漫 『はいからさんが通る』 原作/大和 和紀「はいからさんが通る」(講談社KCDXデザート) (c)大和 和紀/講談社 脚本・演出/小柳 奈穂子 2017年に柚香光主演、華優希ヒロインで上演されたDC&青年館作品を1本物の大劇場作品に仕立て直し、二人のお披露目作品にすることになったらしい。すごく好評な作品で、観劇できなかった人も多かったと思うので、そういう意味では、これもありなのかな…と思う。二人にとっては、出逢いのような思い出の舞台だと思うし…。でも、上演時点では3年近い時が経過している。伊集院伯爵夫人(芽吹 幸奈)、牛五郎(天真 みちる)、青江 冬星(鳳月 杏)、花乃屋 吉次(桜咲 彩花)、ばあや(新菜 かほ)、印念中佐(矢吹 世奈)、北小路 環(城妃 美伶)、高屋敷 要(亜蓮 冬馬) こんなに多くのメンバーが、花組にいない。もちろん、この作品は、大劇場公演ではなかったので、出演していないメンバーも多く、その人達がメインキャストの一角を担うのだろうし、マイティや聖乃くんは、違う役で活躍するのか…

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「追憶のバルセロナ」主な配役発表!

宙組全国ツアー公演「追憶のバルセロナ」の主な配役が発表された。これ、2002年に雪組で上演された作品なんだけど、この年の宝塚は、“ワン切り”に荒れた年で、ようやくトップになった当時研16の匠ひびきと絵麻緒ゆうが、大劇場公演1作で退団するという前代未聞の事態が発生した。その絵麻緒ゆうの1作きりの大劇場公演の芝居が「追憶のバルセロナ」です。で、その当時、宝塚には、“新専科”なる制度があって…(※新専科は、専科=ベテラン脇役的イメージだった我々に、そうじゃなくてスターとしての専科異動だよ、という意味で劇団が言い出しただけで、新専科という組織があったわけではない。)今にして思えば、スターが団子状態になっていて、勢いのある77&78期を早くトップにしたかった劇団執行部が、当時の各組2番手&3番手を根こそぎ専科に異動させ、その中からトップにならずに退団する生徒や、トップになれてもすぐ退団する生徒を作ることでスターの若返りを図った…ということなんだけど、当時は、そこまで酷いことになるとは思っていなくて、“新専科”として、色々な組の公演に次々投入されはしても、やがて、日の目を見ることもあるだろうと思っていた。絵麻緒ゆうは、星組の2番手から新専科になり、2公演連続大劇場に出る…とか使い倒された末に、ようやく雪組でトップに就任することになったものの、1作で退団することになった。後任は、当時の雪組2番手、朝海ひかるだったが、実は、この絵麻緒サヨナラ公演に、“新専科”騒動から一歩遅れて、専科(新専科)異動していた朝海の同…

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「TAMAGOYAKI」観劇

Studio Life公演「TAMGOYAKI Time Ago Year Key」 作・演出:倉田淳 美術/舞台監督:倉本徹照明:山崎佳代音響:竹下亮(OFFICE my on)衣裳:竹内陽子ヘアメイク:木村真弓、山本仁美演出助手:宮本紗也加制作:Studio Life/style office 何年ぶりの再演かな前に観た時は、吉田隆太が百合子先生を演じていたから、それくらい昔である。今回は、上演時間を短く設定し、コンパクトサイズでの上演となった。一応Wキャストだが、Wになっているのは、博士役だけ。ここに大村浩司を持ってくることが重要だったかもしれない。前回上演(当時の感想はこちら)されたのは、11年前で、当時も博士役は藤原啓児だった。「TAMAGOYAKI」を今後も上演していくため、後任という意味でのWキャストだったのかな(劇団的には、オリジナル脚本を上演する劇団としての地位を固めた作品として、記念碑的なものかもしれないけど、ファン的にはそれほど上演続けてほしい作品でもないな…と思っているのだけど。というのは、いじめとか暴力のアウト度が、昔とは大きく変わってしまっているから。) ストーリーは、11年前にも記載しているので、今回は、変更点などを中心に。まず、これまでの「TAMAGOYAKI」は、現在(ぼったくりキャバクラ)⇒タイムマシンで10年前の小学生時代へ⇒タイムマシンで現代に戻り、堅気になってそれなりに生きているところで完…というストーリーだったのが、その前後、つまり、冒頭とラスト…

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「ポーの一族」展

銀座松屋で開催されている「デビュー50周年記念『萩尾望都 ポーの一族展』」に行ってきました もう、とにかく、想像以上、おびただしい数の原画に、感動で涙が出そうになりました特に、デビュー前後の原稿から「ポーの一族」の最初の頃の原画は、ペンの線の細さ、柄の緻密さ、そしてトーンを使わずに手描きで背景の模様が描かれていたり、目の輝きも服の襞も、ホワイトではなく、ペンでその部分だけを描き残す形で描いていたり…とか、とにかく細かくて、点描とか、どれだけ細かいんだよ…と気が遠くなって、先生の若さゆえの情熱に胸が熱くなった。 写真は、宝塚歌劇団提供の衣装部分のみ撮影OK。  エドガーと薔薇。 ホテル・ブラックプールに麗しの4名様が御到着された時の再現図。これ、マンガから出てきたのかと思うくらいの麗しい構図でしたね。 アランを迎えに来たエドガー。 マントなしの図。 ダイジェスト映像も流れていて、宝塚ファンにも楽しめる内容になっていると思う。 それ以外の作品も「トーマの心臓」などは、原画も多く展示されていて、こちらは、スタジオライフの舞台を思い出した。「メッシュ」や「マージナル」、「訪問者」の原画もあったし。懐かしすぎる…いつか、「残酷な神が支配する」もどこかで舞台化してほしいな…。

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全ツ千秋楽で…

宙組 退団者のお知らせ 2019/07/25 下記の生徒の退団発表がありましたのでお知らせいたします。    宙組 華妃 まいあ 2019年9月23日(宙組 全国ツアー公演千秋楽)付で退団 まいあちゃん、99期だよね…色々考えた末のことだとは思うけど、これだけの中堅娘役で、本公演でも、それなりに配役されている生徒さんが、全ツ千秋楽の退団というのは、本当にどうにかならないかな…と思います。ちゃんとお別れしたい…と泣いているファンが多いと思うので。 「群盗」の好演で、私の中での注目度の上がっていた娘役だっただけに、無念です…  

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2020年公演ラインアップ(花組)

2020年 公演ラインアップ【シアター・ドラマシティ公演/日本青年館ホール公演】 2019/07/24 2020年宝塚歌劇公演ラインアップにつきまして、【シアター・ドラマシティ公演/日本青年館ホール公演】の上演作品が決定しましたのでお知らせいたします。    花組公演 主演・・・瀬戸 かずや シアター・ドラマシティ:2020年1月5日(日)~1月13日(月・祝) 日本青年館ホール:2020年1月20日(月)~1月27日(月) ミステリアス・ロマン 『マスカレード・ホテル』 ~原作 東野圭吾「マスカレード・ホテル」(集英社文庫刊)~ 脚本・演出/谷 正純 おお!あの「マスカレード・ホテル」を宝塚で!キムタクをあきらが!ところで、谷先生、引退じゃなかったの(複数のOGが「ANOTHER WORLD」の時に、谷先生の引退について言及していたと思うのですが…)

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花組副組長

花組 副組長の就任について 2019/07/24 このたび、下記の通り、副組長の就任を決定しましたのでお知らせいたします。    花組 副組長就任 冴月 瑠那・・・2019年11月25日付で花組副組長に就任 ※なお、現・花組副組長 芽吹幸奈は、2019年11月24日付で退団いたします。 おおー、るなちゃんが、副組長デビュー当時、花組に明日海りおがいると思っていて…みりおくんが花組に異動した時、やっぱり似てるな~と思っていたけど、そのみりおくんが卒業する時、るなちゃんは副組長になるんだな…歴史だな

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参議院選を振り返って

参議院選挙が終わった。参議院選挙は、衆議院選挙と違って政権交代に直接関係がない選挙なので、衆参W選挙とかでもない限り、投票率は高くない。でも本当に今回の投票率は低かった。国政選挙で50%を割るというのは、さすがになかなかない。これには、有権者の年齢を18歳に引き下げたことも大きく作用しているようで、年齢別投票率を見ると、19歳の投票率が特に低くて、なんと28%ほどだったそうだ。(18歳も34%くらい)これって、ただ「選挙に行こう」と言うだけじゃ、ダメなんじゃないか…という数字だと思う。大人の低投票率は、行こうと思えば行けるけど、あえて行かなかった人が多かったと考えられるが(だって過去にはもっと投票率が高かったわけだから、その時は行ってた人が今回行ってないってことだもんね)、18歳、19歳に関しては、初めての国政選挙、もしかして、投票方法がわからないとか、投票所を知らないとか、投票所入場整理券が送付されてきたのに、気づいてないとか…あとは大学生で住民票を移転してなくて、わざわざ実家帰って選挙なんかしないわ…みたいなことも多いかもしれない。低投票率については、我々大人が、若者の投票行けなかった理由をしっかりヒアリングして、行こうと思えば投票に行ける人が増えてくれるようにしていかなきゃな~と、それには、国も民間も関係ないな~と思う。一般人の私も、できることをやっていきたい。投票率って高ければいいわけじゃないとも思う。旧ソ連とか、めっちゃ投票率高かったと聞いたことがある。だから投票に行かない自由があるって…

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「storyA 大悲 31mm」観劇

舞台「大悲」[story A 大悲 31mm ] 脚本・演出:西森英行 音楽:遠藤浩二舞台監督:筒井昭善舞台美術:松本わかこ照明:川口 丞((有)キングビスケット)音響:天野高志 映像:富田中理(Selfimage Produkts)衣装:鈴木真育ヘアメイク:工藤聡美 演出助手:きまたまき 宣伝美術・写真:古田 亘(ゴーグル) 題字:丹羽文雄 プロデューサー:丹羽多聞アンドリウ(BS-TBS) 主催・企画・制作:BS-TBS、オデッセー 2001年6月8日、白昼の小学校に一人の男が乗り込み、児童8名を刺殺、15人の児童・教師に重軽傷を負わせた。 日本犯罪史上空前の無差別殺傷事件に世間は震撼した。 [story A 大悲 31mm ] 弁護士・新谷重雄(西村まさ彦)は、事件の犯人・佐久間護(玉城裕規)の国選弁護人を依頼される。妻・和江(久世星佳)は強く反対するが、結局、家訓に従い、新谷は弁護を引き受ける。これだけの犯罪となると、死刑はほぼ免れない。免れるとしたら、犯行時に心神耗弱状態であったことを証明しなければならない。が、佐久間は、新谷に反抗的で、死刑になりたいと言い、法廷でも被害者遺族を挑発するような態度を続けている。新谷は、真実が明らかにならないまま、佐久間を死刑にしてはならない、との思いを胸に、不毛とも思える弁護を続けるのだった。 2001年ー21世紀の始まったこの年といえば、日本国内では、この池田小事件、世界的には、アメリカの同時多発テロ事件を思い出す。ちょうど、ゆうひさんが初めての…

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