#KuToo

最近、SNSを中心に盛り上がっている「#KuToo」運動、ご存じでしょうか 女性が職場でパンプスを履くのがつらい…という意味で「靴」と「苦痛」をかけ、昨今の「#MeToo」運動になぞらえて、「#KuToo」として発信されたツイートが、多くの女性たちの共感を得、マスコミが取り上げるほどの盛り上がりを見せている。これに対して、「私はパンプスが好きなのに…」「職場にカジュアルな靴で行くなんて…」という反論も聞かれる。「男だって革靴を我慢しているんだ」という意見も出てきた。選択的夫婦別姓や同性婚なんかもそうなんだけど、パンプス好きな人は、黙ってパンプス履いていればいいだけの話で、なんで議論になるんだろうと思わなくもないが、こういう人もいる、という話を少し聞いてほしい。 私は、どちらかというとパンプスが好きな人だった。わりと安めで、でもちゃんと見えるパンプスを常時3足用意して使いまわす…というのが、20代~30代の私の靴生活だった。夏はヒールのあるサンダル、冬はヒールのあるブーツ…と季節感も大事にしていた。ところが、40歳になったある日のこと、それまで劇場までダッシュしていたお気に入りのショートブーツを履いてちょっとした下り坂をおりていた時、足首がガクッとなった。別にねん挫したとか、そういうことではなく、10センチのヒールを自分の足首がコントロールできなくなったのだ。その頃から微妙に体調の変化があり、体重が急増していたこともあったかもしれない。とにかく、ある日突然、私はパンプスを履けない女になった。 …

続きを読む