「ボヘミアン・ラプソディー」

だいぶ昔に…と、調べてみたら、なんと、13年前の2005年のことだったが、クイーンのヒット曲だけで構成されたミュージカル、「We Will Rock You」を観劇した。しかも、リピーターチケットで、リピートもしていたらしい。その公演を2回とも一緒に観た友人と、今回の映画も一緒に観た。その友人の方が、クイーン愛は深いと思うが、私も小学校6年生の頃からクイーンの楽曲には親しんでいるので、まあ、それなりに細く長いクイーンファンだと自覚している。ちなみに、その公演は、新宿コマ劇場で上演されていて、なにしろタイトルが「We Will Rock You」だけに、観客が足を踏み鳴らすような場面があった。そのため、地下のシアターアプルに芝居をかけていた、キャラメルボックスさんがえらく迷惑した…という出来事があったらしい。当時の私のブログには、そんなことが書いてあった。新宿コマ劇場は、その3年後に取り壊されてしまったので、おそらく、老朽化ということもあったのだろう。 で、ここからが、歴史の面白いところなのだが、「We Will Rock You」というミュージカルは、近未来の地球が舞台になっている。グローバル・ソフト社に支配された世界では、インターネットを通じて配信される毒気のないコンピュータ音楽しか存在しない。楽器を持つことは法律で禁じられ、ロックは歴史ごと封印されていた。そんな世界にも自由な音楽を愛するボヘミアンたちが、出現する…というような話なのだが、この、「毒気のないコンピュータ音楽しか存在しない」世界…

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