「善悪の彼岸」観劇
ワンツーワークス #26「善悪の彼岸」
作・演出:古城十忍
美術:礒田ヒロシ照明:榊美香、磯野眞也音響:黒澤靖博舞台監督:尾崎裕衣装:友好まり子、遠藤しづか小道具:原田佳世子、高津装飾美術(株)鈴木拓郎演出助手:鈴木杏奈舞監助手:小山広寿、成生隆倫大道具:イトウ舞台工房 伊藤幸夫運搬:加藤運輸
助成:文化芸術振興費補助金(舞台芸術創造活動活性化事業)制作協力:田窪桜子ドラマトゥルグ:富貴純子制作:藤川けい子製作:(株)オフィス ワン・ツー
主人公は、刑務官の霧島永人(堅山隼太)。彼は、半年ほど前に、未決囚の担当から、死刑囚の担当に替わった。死刑囚が収監されている拘置所で、死刑は執行される。当然、死刑囚を担当する刑務官は、執行を担当しなければならない。霧島も、看守長・伽藍(松田洋治)の推薦を受け、その日を迎えることとなった。もちろん、任命の前に、処遇部長の志行(奥村洋治)から、禅問答のような質問を受け、無事執行を担当できるかテストをされたのだが、死刑囚・久慈久志(気田睦)が、最後に無実を切々と訴えはじめたので、ボタンを押せなかった。が、死刑は執行された。ということで、霧島のところにあったのがカラボタンだったことがわかってしまった。彼はコテンパンに罵倒される。死刑執行(死刑囚の足元の床が開くボタンを三人の刑務官が同時に押すことで、死刑囚を空中に吊り下げる。3つのボタンのうち、実際に繋がっているのはひとつで、そのことが刑務官の心理的負担を軽減するらしい)の現実に、霧島は、大きな疑問を抱いてしまう…