「まさに世界の終わり」開幕

兵庫県で開幕した「まさに世界の終わり」、観劇してきました ジャン=リュック・ラガルスの「Juste la fin du monde」という戯曲(翻訳:齋藤公一)を、演出の石丸さち子さんが、上演台本に起こして、本邦初演となる作品。この作品は、2016年に映画化されていて、その邦題は「たかが世界の終わり」。だいぶ印象が違う。 “La fin du monde”は、英語に訳せば「The end of the world」なのは間違いない。問題は“Juste”の訳だが、“Juste”は、英語の「Just」に相当するのだろう。その使い方として、「Just a Joke」(ただのジョークだよ)というのもあれば、「That's just the problem」(それこそが問題だ)というのもあったりする。(前者は、onlyで言い換えられるかな。後者はexactlyとかかな。)映画化したドラン監督は、前者として扱い(英語タイトルが「It's only the end of the world」)、石丸さんやプロデューサーの栗原さんは後者として扱うこととしたのだろう。 さて、ご覧になる皆さんにとって、この作品は、「たかが」なのか、「まさに」なのか、ゆうひさんファンの皆さんには、「たかが」にはなりそうもないですね今回のゆうひさんは、平凡な心優しい主婦役。また新しい抽斗が増えた気がする。 でもね…分かりづらかった。彼らが口に出して言わないある事実が、けっこう、家族の心を支配し、家族間の考え方の違いに影響を与えて…

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