Jun企画「Who am I?」観劇

「Who am I?」 作・演出:宮本紗也加照明プラン:倉本徹照明オペレーター:前木健太郎音楽協力(楽曲提供):竹下亮(OFFICE my on)、山本芳樹音響オペレーター:吉成奨人制作:Studio Life スタジオライフで、脚本・演出を担当する倉田淳氏の企画した、Jun企画。今回は、朗読シリーズ「言葉の奥ゆき」の2回目と、演出助手の宮本紗也加が書いた二人ミュージカルの上演という二つの企画を4日間でやってしまおう…という、さすが倉田さんな企画である。そんな無茶振り企画を、しっかり形にしてしまうライフの男たちが、私は大好きである。 若い演出助手の宮本さんの作品を上演しようとしたのは、スタジオライフという劇団を自身のライフワークに終わらせず、次世代ということを考え始めたのかな…と、思った。 作・演出が宮本さんで、出演は、Jr.11の若林健吾と、Jr.16に昇格したばかりの鈴木宏明。路上ライブをしている連(若林)の姿に感動して、彼を家に連れ帰る不思議な青年、奏(鈴木)。いささか、唐突で強引な導入部は、二人がほぼ同じタイミングで、他の人格に転換することで、納得に変わる。奏は、連の歌の中に、自分の抱えている不安に通じるものを感じ取ったのだろう。そう、二人は、いわゆる二重人格者(解離性同一性障害)だったのだ。連は、旬という人格に変わっている。オドオドした連と違い、明るくて人なつこい。奏は、律へ。彼は、解離性同一性障害について研究している。その研究費を捻出しているのが、奏。彼は元ホストのキャリアを生…

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