73年目の夏

今から73年前の8月9日午前11時、長崎に原爆が落とされた。高校生の時、修学旅行で九州に行き、長崎で原爆資料館を訪れた。恐ろしかった。楽しい修学旅行で、箸が転んでも笑い転げる年代の高校生が、あの時だけは無言になった。もちろん、平和記念公演も訪れた。 今も高校生は修学旅行で原爆資料館を訪れるのだろうか。果てしなく暑い夏、平和ボケしまくっている私だけど、8月6日、8月9日、そして8月15日は、しんみりとあの時代のことを考えたい。 よく、あの戦争で尊い命を失くされた方々のおかげで、今の私たちがある…と、綺麗事で思考停止している意見を見かけるが、当時の記録を見ると、それは違う。むしろ、国の無謀な戦略とも呼べない戦略のせいで、死ななくてもいい人が大勢死んでしまったように感じる。本当に一億玉砕しかかっていた…と。一般家庭から金属類を回収するとか、松やにを飛行機の燃料に使うとか、そんなもので戦争に勝てるとはとても思えない。なのに、大真面目にそういうことをやってしまう。 なぜ、そんなことになってしまったのだろう…反省を忘れてしまうと、また同じことの繰り返しになってしまう。それこそ、あの戦争で亡くなった方に申し訳ない。 あれ、そういえば…携帯電話の金属でオリンピックのメダルを作る話、まだ、だいぶ足りないとか聞いているけど、大丈夫かな。

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