ジョンソン&ジャクソン「ニューレッスン」観劇

ジョンソン&ジャクソン「ニューレッスン」 作・演出:ジョンソン&ジャクソン(大倉孝二 ブルー&スカイ) 音楽:The Dubless(魚澄直希、原田亮) 美術:稲田美智子  照明:櫛田晃代   音響:佐藤こうじ(Sugar Sound) 衣裳:畑 久美子  演出助手・舞台監督:城野 健 イラスト:大倉孝二  宣伝美術:坂村健次  イラスト協力:川原田 樹 制作:瀬藤真央子、重松あかり、仲谷正資、川上雄一郎 広報宣伝:米田律子 プロデューサー:高橋典子 製作:北牧裕幸 協力:ダックスープ、ナイロン100℃ 企画・製作:キューブ 3月に池谷のぶえさんの出版記念イベントに参加し、そこで、ブルー&スカイ氏の不思議な存在感に出会い、この人は何者なんだろうというモーレツな興味を覚えた。一方、その場で購入したのぶえさんの本を読み、この人の作る演劇は一般人に理解できないらしい…という恐怖を覚えた。「グッド・バイ」と初日&千秋楽まるかぶりということもあり、観に行けるかどうか、観に行って本当に理解できるのか、など悩みに悩んで…気がついたら、ぴあの当日引換券をぽちっとしていた。公演は日に日に盛況になり、私が観に行く日には、当日券は抽選になっていた。ぽちっとしていてよかった…と思う。 ナンセンス劇というものを初めて観た。理解できるだろうか…という不安は、すぐに消し飛んだ。おもしろいそして、嵌まった。お勧めしたい。 ナンセンス劇のストーリーを紹介するほどナンセンスなことはないのだが、「ハリボテの熊の大腸に手を突っ…

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コラボ企画

W杯日本VSセネガル戦について、こんな面白企画を見つけました。こちらです。 これ、書いてくださったのは、「もし文豪たちがカップ焼きそばの作り方を書いたら」の著者、菊池良さん。 もし文豪たちが カップ焼きそばの作り方を書いたら 作者: 神田 桂一 出版社/メーカー: 宝島社 発売日: 2017/06/07 メディア: 単行本  実は、この本、以前のお茶会で、ゆうひさんがファンにすすめてくれた3冊の本のうちの一冊だったんですよね。 で、「グッド・バイ」の脚本・演出をされている山崎彬さんも、この記事についてリツイートをされているのですが、山崎さんも、まさか、ゆうひさんが前からこの本をお気に入りだということまでは知らないだろうな…。 しかし、この筆力で、「グッド・バイ」の続きを書いてくれないだろうか…なんてね。

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「グッド・バイ」の世界

「グッド・バイ」は、作家・太宰治の未完の遺作。文庫本にして30ページほどしか、書かれていない。ほんの序盤で途絶してしまっている。主人公の田島周二が10人の愛人と“グッド・バイ”するはずの物語が、たった一人とグッド・バイしたところで、作家自身がこの世にグッド・バイしてしまった。この作品を舞台化するなら、「グッド・バイ」の続きを創作するか、それ以外の物語と繋げるかして、水増しするしかないだろう。本作は、「グッド・バイ」のストーリーを作中に織り込みながら、太宰治こと津島修治(本名)が38年の生涯に経験した、様々なグッド・バイの物語を絡めて2時間の舞台にしている。今回の上演は再演で、初演は3時間もあった、と聞くと、どの部分をカットしたのか、なんてことにも興味がわく。 出演者は、プログラムによると、太宰治と田島周二を演じるのが池下重大、そして津島修治と永井キヌ子(ヒロイン)を演じるのが大空ゆうひ。それ以外に、産みの母・夕子(異儀田夏葉)、育ての母・たね(荻窪えき)、初恋の女中・トキ(春山椋)、最初の妻・小山初代(中西柚貴)、最初の心中事件の相手・田部あつみ(飛鳥凛)、一緒に死ぬ山崎富栄(野本ほたる)、愛人として太宰の子を産む太田静子(永楠あゆ美)、そして二番目の妻・美知子(原田樹里)が登場する。飛鳥は、劇中劇的に挿入される「グッド・バイ」の中で、唯一グッド・バイされる“青木さん”も演じる。その“青木さん”が現実世界では、山崎富栄の先輩美容師で、太宰に彼女を死なさないでほしいと説得に来る場面があったりして、…

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HAPPY BIRTHDAY

卒業から6年… 今年も、このフレーズが言えて、幸せです。 HAPPY BIRTHDAY ゆうひさんの選ぶ作品世界にどっぷり浸かって、今年も刺激的な6月22日でした。 君の瞳に乾杯 (毎晩飲んだくれの予感しかない…)

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桜桃忌

突然、桜桃忌というのも、なんかアレですが、高校生の時はご多分に漏れず太宰ファンでして、桜桃忌にケーキを買ってきてお祝いしてました。うん十年ぶりのお祝いです。 と思ったら、2年前の桜桃忌にさくらんぼの写真をアップしてました。 けっこうこじらせたファンだったらしい… 21日から始まる「グッド・バイ」、楽しみにしています。

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大阪北部地震

今朝8時少し前、大阪など関西地方で震度6弱の大きな地震が起きた。 被害に遭われた皆様には、心よりお見舞い申し上げます。 熊本地震から2年、東日本大震災から7年、阪神淡路大震災から23年…日本は本当に地震国なのだな…と改めて思います。 被災された皆様のために、7年前に、勇気づけてくださった皆様のために、できることは何でもしていこうと、決意しています。 今日、宝塚大劇場は、1時間遅れの14時に開演したそうですね。奇しくも、東日本大震災当日、東京宝塚劇場で公演中だった雪組。96期以上は、その経験をしているんですね。トップのだいもんは、その後、入り出のできなくなった東京宝塚劇場で、募金箱を持って活動していた一人。そして、「凱旋門」で主演しているいしちゃんは、阪神淡路大震災を経験している数少ない現役生の一人。もしかしたら、下級生は、初めて経験する大地震に、ものすごい恐怖を感じていたかもしれない。そんな時、大丈夫、と言ってあげられる上級生がたくさんいることに、不思議な摂理を感じつつ… 今、私にできることは、経済を回すこと…かな…貧ちゃんに取りつかれてるけど…

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35周年の東京ディズニーランド!

35周年を迎えた東京ディズニーランドに行ってきた。その昔、昭和の時代に、アメリカのディズニーランドに初めて行った時のこと。開園から30年くらいになるディズニーのパークは、木々がうっそうと生い茂り、本邦のディズニーランドとは全然違う歴史を感じさせた。気がつけば、あの頃のディズニーランドの歴史をはるかに上回る歴史が、東京の地に(正確には千葉の地に)刻まれていた。 まずは、腹ごなし。スイートハートカフェのマイクメロンパン(「モンスターズ・インク」のマイク・ワゾウスキを模したメロンパン)。グロテスクに見えるけど、美味しかったです。 ホーンテッドマンションは、改修中のようです。 ドナルドのバースデー期間中だったので、トゥーンタウンにはこんな装飾が。 カエルさん、可愛い クリッターカントリーには、「ラケッティのラクーンサルーン」というお店があって、こちらに、アライグマさんがいらっしゃいます。 35周年のチュロスを売ってました。 クイーン・オブ・ハートのバンケットホールは、だいぶ混んでいたので、写真だけ。 ワールドバザールの中には、35周年のスペシャルモニュメントが。 こうすると、シンデレラ城との2ショットになる…という 35周年、おめでとうございます

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2年ぶりの紫陽花

草月ホールで観劇する際、少し時間があれば、隣の高橋是清記念公園に寄ってみる。特に6月は、紫陽花を見る。 2年ぶりに、美しい紫陽花に出合った。 写真帳の方にもアップしておこうと思う。

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「ラヴ・レターズ」

6回目の「ラヴ・レターズ」。前回は、TOSHI-LOW×大空祐飛(現・ゆうひ)。感想は、こちらです。 「ラヴ・レターズ」は、アメリカに住む男女の約50年におよぶ手紙のやり取り、という設定の戯曲を、男女の朗読という形式で、ステージ化した作品。 今回の出演は、矢崎広×妃海風。 パルコ劇場が建替中ということで、今回は、草月ホールでの開催となった。また、演出の青井陽治さんの死去により、演出家が藤田俊太郎氏になっている。藤田演出での「ラヴ・レターズ」は初観劇だ。青井さんの時は、リハーサル以外に出演者へのレクチャーを行っていた(若手の俳優の場合は8時間くらい)そうなのだが、藤田さんはどうなんだろう初演からの年数が経過するにつれ、作中に登場する言葉の意味は、どんどん分かりづらくなっていくように思う。 会場が変わったせいか、演出が変わったせいか、新鮮な気持ちで観劇。矢崎の持ち味って、アンディっぽいな~と、あらためて思う。揶揄されるくらいに真面目で、真摯で。でも、それだけじゃない…みたいな。妃海の持ち味も、メリッサかもしれない。オタクな芸術家って感じで。6回目ともなると、ああ、どこですれ違っちゃったんだろう…みたいな、忸怩たる思いは、すっかりなくなっていて、こういう二人だから、すれ違うのも必定、結婚してたら、ラヴ・レターズは続かなかったし、これでよかったんだよ…という視点になってくる。そういう目で観ているせいか、それとも、本当にキャラが合っているせいか、見事なアンディとメリッサだった。 唯一の失点は、照明…

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2019年ラインアップ発表 その1

2018年がまだ半分も過ぎていないのに、早くも2019年のラインアップ発表です 2019年 公演ラインアップ【宝塚大劇場、東京宝塚劇場】 2018/06/12 2019年宝塚歌劇公演ラインアップにつきまして、【宝塚大劇場】【東京宝塚劇場】の上演作品が決定しましたのでお知らせいたします。    星組公演 主演・・・紅 ゆずる、綺咲 愛里 宝塚大劇場:2019年1月1日(火)~2月4日(月)東京宝塚劇場:2019年2月15日(金)~3月24日(日) Once upon a time in Takarazuka 『霧深きエルベのほとり』 作/菊田 一夫 潤色・演出/上田 久美子 船乗りカールと、家出した名家の令嬢マルギットの切ない恋…という話になっているが、これまた、壮大な「やり逃げ」の物語だな…と、以前映像で観た時に感じた。悲恋には違いないのだが、菊田一夫作品は、「ダル・レークの恋」もそうだが、ちゃんと二人は一夜を共にしている。その上で、男が心変わりをして女を捨てる。にもかかわらず、男の方が可哀想…という体で物語が進行していくので、意味わかんない、と私などは思っている。しかし、上田久美子先生はこの作品に惚れ込んだそうで…1963年初演から55年以上経過した2019年に、どのような「霧深きエルベのほとり」が描かれるのか、私も興味津々。このような「久しぶりの再演もの」の時は、前回演じた元トップスターの方が、稽古場を訪問したりして盛り上げてくれるもの。あらためて順みつきさんの逝去が惜しま…

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