開演アナウンスへの拍手と月組公演

宙組20周年イベントの感想などは、ちょっとお時間をいただいてからアップしたいと思います。(ずんこさんの口から、生で寅組の話と、空組だと縁起悪い話が聞けて、嬉しかったです。) さて、ここ1年くらい、とても気になっているのが、開演アナウンスに拍手が入る件だ。もちろん、拍手の入り方や手拍子の入り方は、時代によって変わり得るものではあるのだが、経緯を知らずに拍手を先導している方が多数派になりつつあるのかな…という気もして、オールドファンとしての自分は、どんな立ち位置で対応すべきなのだろう、と考えている。で、一応、経緯だけは、皆さんに読んでいただくのもいいかもしれない、と思い、書いてみることにした。 そもそも。開演アナウンスは、ただの案内放送である。通常の劇場では、開演アナウンスは、劇場スタッフによる生放送(数分前の注意事項と同様)であるところもあれば、録音されたものを使っているところもある。録音しているものも、出演者による工夫を凝らしたものもあれば、なんの変哲もない普通のアナウンスもある。そして、わが宝塚では、このアナウンスを「トップスター」が務める、という慣例がある。とはいえ、開演直前のアナウンスなので、稽古中に録音したものが使われている。そんなこともあって、長らくトップさんが氏名を名乗ったくらいでは拍手しないことになっていた。トップさんに最初の拍手を送るのは、生でその姿を拝めた時。しかし、ここに、少し例外がある。トップさんのお披露目公演の初日のアナウンスには、拍手を入れるのだ。それは、トップになら…

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