日本のドラマで「モンテ・クリスト伯」?
早くも4月からのテレビドラマ情報が解禁され始めている。
今回、ちょっと注目してしまったのは、フジテレビ木曜ドラマ『モンテ・クリスト伯―華麗なる復讐―』。まあ、そもそもは、ご贔屓の新井さんが出るから…なんだけど、とはいえ、宝塚でも観ていた、あの「モンテ・クリスト伯」をそのままタイトルに使って翻案しているところが、ツボ。
その主な登場人物は、次の通り。
柴門暖(さいもん・だん)…ディーン・フジオカが演じる主人公。デュマ原作の主人公の名前は、エドモン・ダンテス。“モン”“ダン”の音は残している感じかな。宝塚では凰稀かなめが演じ、美貌を押し隠す髭面が印象的だった。
南条幸男(なんじょう・ゆきお)…大倉忠義が演じる。婚約者を奪おうとする恋敵役。原作ではフェルナンという名前だったので、こちらも“ナン”の音を残した感じ。宝塚では朝夏まなとが演じたが、ラスボスっぽいイメージはなかった印象。
神楽清(かぐら・きよし)…新井浩文が演じる。暖の会社の先輩で、出世の邪魔になる暖を、南条を利用して排除しようとする男。原作ではダングラール。グラールが“カグラ”に転化したってことかな。宝塚では悠未ひろが演じ、哀れな末路が印象的だった。
入間公平(いるま・こうへい)…高橋克典が演じる。警視庁の公安部警察官。無実と知りながら暖を牢獄へ送った男。原作ではヴィルフォール。ヴィルが“イル”に転化した感じ宝塚では蓮水ゆうやが演じ、はからずも父とナポレオンの関係を隠すために正義に目をつぶった男の苦悩がひしひしと伝わる好演だった。…