「歌劇」104年

「歌劇」誌には、毎年、劇団スタッフや出演者の新春の言葉が掲載されている。今年も、気になる発言をピックアップしてみたいと思う。 『自分のこととしては今やるべきこと。今やらなければならないことなど熟考しながら一年を過ごしていければと思っております』by植田紳爾 100周年からの様々な行事も終わり、そろそろ足元を見つめようということでしょうか。 『再演作も虚心坦懐の思いで創って参ります。中でも『凱旋門』は轟の想いの籠った作品でもあり、謝先生と共に両脇を固めて万全を期して行きます』by柴田侑宏 そっか…『凱旋門』は、轟さんにとって、とても大事な作品…ま、当然ですが。そして、寺田瀧雄の遺作ということで、柴田先生にも大切な作品だと思います。素晴らしい再演になりますように 『あくまで宝塚は“清く 正しく 美しく”そして、ロマンとファンタジーの世界であると云う事を忘れてはならないと思います』by岡田敬二 岡田先生、ロマンチック・レビュー20作、おめでとうございます 『本年は、41年前夢に抱いた「ポーの一族」の上演で幕を開けます。こんなに時間が経っても価値が揺るがない日本まんが史上の傑作。実現出来るのも宝塚あってこそ。長い旅路の涯の邂逅に感無量ですが、同時に宝塚の多様性の表れとなることを願っています』by小池修一郎 41年間夢に抱いた…という小池先生の言葉に、簡単にあきらめるのは本当の夢じゃないような気持になりますね。 『“趣味がいいのに趣味の悪い振りをすることも、趣味が悪いのに趣味のいい振りをす…

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