再演の「HEADS UP!」

「HEADS UP!」が2年ぶりに帰ってきたというわけで、さっそく、KAATを訪れ、初日から観劇した。 再演なので、だいたいの流れは憶えていたし、わりと冷静に観ることができた。で、脳内がクリアになって気づいたことを、あれこれ書いてみたい。 音楽的に相当高度なことをやっている。何重唱なんだこれ、みたいなシーンがたくさんある。三重唱、四重唱って、オペラやミュージカルでもよくやっているけど、あれって音は綺麗だけど、それぞれがそれぞれの歌詞を歌っていると全然何言ってるかわからない。進行形の人々の感情がちゃんと聞けないって、すごくもったいない。でも、この「HEADS UP!」の重唱は、その時点までに既出の楽曲を重唱に使用しているので、歌詞(というか、言っている内容)がわかっているからストレスがない。そういう「すごいところ」にあらためて気づく。このミュージカルを作ったラサール石井さんが、もともとミュージカルファンだったから、こういう、観客視点の気づきがあるんだろうな、と思った。新しい出演者のみなさん。まずバイトの佐野役、池田純矢。前回の入野自由くんのキャラとは全然違っていて、その違いが面白かった。すごく人懐っこい池田くんの佐野も可愛いなぁ。ダンスもかっこいいし、アクションも決まるし、そして、すっかり如月社のメンバーに飼いならされた感が、可愛くてたまらないそんな、如月社のメンバー、九条役のオレノグラフィティー。日によって髪の色が違った!(私が観た中では16日夜公演が黒髪)如月社3人の中ではキュウさん(橋本じ…

続きを読む