宝塚歌劇月組全国ツアー公演「鳳凰伝」他観劇
グランド・ロマンス「鳳凰伝―カラフとトゥーランドット―」
脚本・演出:木村信司作曲・編曲:甲斐正人振付:羽山紀代美、竹邑類、百花沙里ファイティング・コーディネーター:渥美博装置:稲生英介衣装:有村淳照明:嶋田友紀子音響:加門清邦小道具:松木久尚歌唱指導:山口正義所作指導:袁英明演出補:鈴木圭舞台進行:日笠山秀観
和央ようか&花總まりで上演された時、けっこうドン引きした記憶があるのだが、今回は、それほどのドン引きではなかったかも。まあ、あんまり宝塚でやるべき作品とは思わないけど
最初にまず、この点については言及しておきたい。プッチーニのオペラ「トゥーランドット」は、19世紀から20世紀初頭のヨーロッパ人の世界観がバックボーンにある。アジア=野蛮みたいな…。とはいえ、「誰も寝てはならぬ」など素晴らしい音楽のせいか、上演禁止になることなく、今日を迎えている。別に、わざわざ、このストーリーで、新たな楽曲を作って21世紀に上演する意味は、どこにもない。特に、日本で。だって、アジア人なら、わかるはずだ。中国に「トゥーランドット」なんていう名前の姫がいることのおかしさ。(漢字でどう書くんだよ)姫が他国の王子を死刑に出来るおかしさ。(理不尽な皇帝ならともかく。また、中国にも悪女列伝っていうのはあるが、すべて、皇帝の妃であり、娘ということはない。皇帝の娘には、権限がないし、皇帝を動かす力もない。)ラストでカラフが中国皇帝となるおかしさ。(女婿の立場で大中国皇帝になれるわけないじゃん)プッチーニのオペラをそのま…