ショー「Bouquet de TAKARAZUKA」感想
タカラヅカレビュー90周年「Bouquet de Takarazuka(ブーケ ド タカラヅカ)」
作・演出:酒井澄夫作曲・編曲:吉田優子、鞍富真一、竹内一宏、青木朝子音楽指揮:御崎惠振付:名倉加代子、若央りさ、AYAKO、鳥居かほり装置:新宮有紀衣装:有村淳照明:笠原俊幸音響:実吉英一小道具:増田恭兵歌唱指導:ちあきしんイラストレーション:永田萌演出助手:谷貴矢衣装補:加藤真美舞台進行:久松万奈美、香取克英
第1~3場 プロローグブランコからトップスターが降りてくるという典型的なレビューっぽいプロローグで始まるが、結構、攻めの内容で、すみおちゃん、まだまだ進化しようとしてるのね、と思うショーだった。 プロローグは、男役も娘役も、落ち着いた色味のパステルカラーの衣装に花がたっぷりと付いている。娘役の衣装に花やリボンが付いているのは珍しくないが、男役の衣装にも付いているのは、かなり珍しい。そもそも男役がベージュ系の衣装でプロローグというのも相当珍しい。しかし、いやな感じはしなくて、懐かしさと優しさが沁みわたる、素敵なプロローグだった。
第4・5場 恋の花咲く道続く場面は、礼真琴を中心とする一景。 若者(礼)が銀橋を渡りながら一曲。その歌声が素晴らしい。男役の声を封じることで、若さの表現になる。それでいて、若さ=溌剌みたいなステレオタイプではなく、夢見る青年的雰囲気が出ている一曲。彼はそこで、蝶や花と仲良くなり、一人の少女(天彩峰里)と出会い、また旅立つ。ここで彼が歌う曲と対話するように演奏され…