「終わらない世界」観劇
「終わらない世界」
作:益山貴司(劇団子供鉅人)演出:吹原幸太(ポップンマッシュルームチキン野郎)
舞台監督:白石定照明:Jimmy音響:島貫聡美術:稲田美智子振付:椎田香王子音楽:ナカムラタカノリ衣装:オガロコヘアメイク:三宅早月演出助手:朝田博美宣伝美術:清水皓之宣伝写真:梅沢香織宣伝ヘアメイク:大宝みゆき当日運営:大槻志保、須藤千代子制作:ジェットラグプロデューサー:阿部敏信企画・製作:ジェットラグ
小惑星が衝突して「世界の終わり」が訪れるという日、大女優・七瀬ミワコ(大和悠河)のカムバック公演が行われる劇場には、本人のミワコと、スタッフの青年(百名ヒロキ)の二人だけがスタンバイしていた。その他の出演者やスタッフは、それぞれの場所で、それぞれの形で人生の終わりを迎える覚悟をしていた。家族水入らずで過ごそうとする者、二人の美女を相手に酒池肉林としゃれこもうとする者、自分だけは生き残ろうと強い意志で行動する者…しかし…世界は終わらなかった。小惑星の衝突は回避されたのだった。みんなよかったねーというわけにはいかない。死ぬと思い込んで「やらかしてしまった」さっきまでのあれこれは、もう「なかったこと」にはできない。生き続けられるとわかっていれば、あんなことしなかったのに…そして、人々は、行くべき場所を目指す。そうだ、今日は公演があったんだよと。「世界の終わり」の前後での人々のあさましいエピソードと、そんなものを超越しているミワコの物語が交錯し、出演者やスタッフの現実の物語と劇中劇が錯綜して、面白…