宝塚専科バウホール公演「神家の七人」観劇

ミュージカル「神家の七人」 作・演出:齋藤吉正作曲・編曲:手島恭子振付:若央りさ、百花沙里装置:稲生英介衣装:加藤真美照明:佐渡孝治音響:山本浩一小道具:下農直幸歌唱指導:山口正義パペット製作:清水千華演出助手:谷貴矢舞台進行:表原渉舞台美術製作:株式会社宝塚舞台演奏:宝塚ニューサウンズ制作:渡辺裕制作補:松倉靖恵制作・著作:宝塚歌劇団主旨:阪急電鉄株式会社 久々の専科バウ公演。前回も良かったので、今回も期待いっぱいで、行ってきた。 タイトルが「神家の七人」なので、西部劇の「荒野の七人」のストーリーを下敷きにするのかな…と思っていたら、全然そんなことはなく、戦争から帰ってきたギャングの息子が、一家を廃業して幹部たちと一緒に神父になる修行をするという荒唐無稽な物語だった。そして、観終ると、荒唐無稽にもかかわらず、なんだかほっこりしてしまう…そんな素敵な舞台だったし、専科生に囲まれた月組生の頑張りに胸が熱くなる公演だった。 第二次世界大戦後のアメリカ、ボルチモアが舞台。全編を、DJ(早乙女わかば)がリクエスト曲を届けるラジオ番組を背景に進めていく。芝居の中のナンバーも、リクエスト曲のように紹介されたり、DJを介すことで、全体がひとつの劇中劇のような、フィクション感が増すため、荒唐無稽な物語が、より受け入れられるような下地になっている。 第二次世界大戦の欧州戦線で戦ったイヴァン・ターナー(轟悠)が帰国した日、それは、父である、マフィア企業の社長、ウィリアム・ターナー(華形ひかる)の葬儀の日だっ…

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