壁ドンあれこれ
宝塚月組公演「All for One」を沸かせている「壁ドン」。エンタメ業界で数年前に大流行りして、今は下火になってきたネタではあるが、そもそも壁ドンなどない17世紀を舞台にした本作では、むしろ新しいのかもしれない。さて、壁ドン全盛期にはとても言えなかったが、私は壁ドンが好きではなかったもっと、詳細に書くと、男子⇒女子の壁ドンが好きではなかった。流行り始めの頃は、壁ドンってBLアイテムかと思っていた(←商業誌のBL小説を読んだことがないので、全然違っていたらすみません…)通常、壁にドンっとやられると逃げ場がない。逃げるためには、相手をドンっと突き飛ばすしかない。それができる力関係があるにもかかわらず、壁にドンってやられて大人しく言いなりになるってのは、こちらも気があるから。そういうシチュエーションにこそ「萌え」があるべきで、だから、BLアイテムなのかな、と思っていたわけです。圧倒的な体力差がある状態の壁ドンは、暴力でしかない。それは、相手が好きな人かどうか、には関係ない。そこには、恐怖しかない。というわけで、「壁ドンシチュエーションで撮影」みたいなイベントも、宝塚スターのお茶会なら大丈夫だけど、男性の俳優さん相手ってのは、ちょっとあり得ないなーと思って。そういうのにキャーキャー言えるファンの子って、シチュエーションに対する想像力がないのか、好きな俳優さんに接近している事実だけに特化できるのか、なかなか理解できない世界です。(同じようなイベントで、女子アイドルを壁ドンできる、とかいうのもあったりした…