「卒塔婆小町」

「卒塔婆小町」 作:三島由紀夫演出:倉田淳 舞台美術・舞台監督:倉本徹音楽:竹下亮(OFFICE my on)照明:阪口美和衣裳:竹原典子衣裳スタッフ:砂田悠香理、矢作多真美ヘアメイク:川村和枝(p-bird)ヘアメイクスタッフ:望月香織振付:新海絵理子大道具:倉本工房小道具:高津装飾美術、倉本工房演出助手:宮本紗也加宣伝美術:及川健制作:大野純也、三浦未来デスク:平河夏制作協力:東容子、小泉裕子、三浦明日香協力:ニケステージワークス、酒井著作権事務所助成:文化庁文化芸術振興費補助金(舞台芸術創造活動活性化事業) <配役>(蘇芳チーム/深縹チーム/水縹チーム)老婆…倉本徹/山本芳樹詩人…仲原裕之/関戸博一/宇佐見輝恋人の男…千葉健玖恋人の女…宇佐見輝/伊藤清之(Fresh)鹿鳴館の男A…千葉健玖鹿鳴館の男ほかB…江口翔平鹿鳴館の男ほかC…山本芳樹/仲原裕之鹿鳴館の女A…宇佐見輝/伊藤清之(Fresh)鹿鳴館の女ほかB…若林健吾鹿鳴館の女ほかC…吉成奨人給仕…前木健太郎(Fresh)、鈴木宏明(Fresh)浮浪者…古川創太、鈴木宏明(Fresh)/前木健太郎(Fresh)※苗字と名前で色分けしている人は、2チームで同役。 舞台は、現代の公園。といっても三島の時代の現代なので、戦後の昭和な風景。(鹿鳴館時代(1883-87)の80年後と婆さんが言っているので、1963-67位の時代、と特定できるものの、そこまで厳密な時代設定は、いらないような気がする。)公園では、3組の恋人同士が時間を止めてい…

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新宿の夜

「円生と志ん生」公演の後、一緒に観劇した友人と新宿で軽くゴハン。なにやら、インスタ映えしそうな店内の飾りだったので、「インスタ映え~」とか言いながら写真を撮った。なのに、ブログにアップする(笑) 琥珀ビールを頼んだら、「琥珀」と書かれたグラスに入っていました。雪組全ツツアーっぽくて、いいなぁ~

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こまつ座「円生と志ん生」初日!

9月8日より24日まで、紀伊國屋サザンシアターにて「円生と志ん生」上演しています。 ゆうひさんは、大連に住む(?)5人の女性を演じます。元芸者で現地妻とか、娼婦の置屋のおかあさんとか、女学校の教頭先生とか、子ども連れで逃げる途中に亡くなった難民の女性とか、シスター(院長先生)とか。どれも可愛くて素敵な女性です。「カントリー」のような、怖いドラマのあとに、温かい舞台で普通の女性を演じる…という妙も嬉しいし、なにより、演出の鵜山さんとの出会いが嬉しい今回の舞台です。 竹中さんのお花も嬉しい。

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ネモ船長に物申す!

「CAPTAIN NEMO」、青年館公演を観て、非常にもやもや。まだ、ドラマシティ公演が始まっていないので、ネタバレしたくないけど、もうとっても黙っていられないので、書かせてください。 知りたくない方は、以下の「続きを読む」は決してクリックしないでくださいね。  

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ショー「Sante!!」感想

レビュー・ファンタスティーク「Sante!!~最高級ワインをあなたに~」 作・演出:藤井大介作曲・編曲:青木朝子、手島恭子指揮:塩田明弘振付:羽山紀代美、御織ゆみ乃、若央りさ、ANJU、KAZUMI-BOY装置:新宮有紀衣裳:河底美由紀照明:佐渡孝治音響:大坪正仁小道具:加藤侑子歌唱指導:彩華千鶴演出助手:竹田悠一郎装置補:國包洋子舞台進行:岡崎舞、荒川陽平 2002年、大劇場デビュー2作目のショー「Cocktail-カクテル-」は、ちょっとしたセンセーションだった。デビュー作の「GLOURIOUS!!」もそうだったが、中詰にJ-POP…というより、歌謡曲をガンガンに持ってくる当時の藤井先生のスタイルが、宝塚的には珍しくて、それを宝塚のスターがかっこよく歌うのが目からウロコで…。色々な意味で、若手演出家の新しい風を感じるショーだった。 あれから15年―藤井先生は押しも押されもしない、歌劇団の中心的ショー作家に成長した。そして、満を持して発表するのが、「Cocktail」の続編的なこのショーということになる。 序章 ル・ミリオー・ヴァン(最高級ワイン)芹香斗亜・瀬戸かずや・鳳月杏・水美舞斗・柚香光の5人が、ボルドーの5大シャトーの美女に扮して銀橋で美を競う。長袖のレオタードの上にガウンをまとったスタイルで、美脚を微妙に隠しながらのダンスがニクいそして、酒の神バッカス(明日海りお)やアンジュ<天使>の音くり寿・華優希・咲乃深音・舞空瞳が現れ、華やかにショーが始まる。今回の舞台、これまでショーで…

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雪組大劇場公演にワイルドホーン氏が全楽曲を提供!

雪組公演『ひかりふる路〜革命家、マクシミリアン・ロベスピエール〜』、フランク・ワイルドホーン氏が全楽曲を提供 2017/09/05 雪組宝塚大劇場/東京宝塚劇場公演(2017年11月~2018年2月)の『ひかりふる路(みち)〜革命家、マクシミリアン・ロベスピエール〜』において、作曲家フランク・ワイルドホーン氏に全楽曲をご提供頂くことになりましたのでお知らせいたします。 これは、朗報ですね 人並み外れた歌唱力を持つトップコンビのお披露目に、ワイルドホーン氏の華麗でダイナミックなメロディーが使われるなんてちなみに、宝塚の舞台のためにワイルドホーン氏が楽曲を書き下ろすのは、奥様である和央ようかさんの退団公演、『NEVER SAY GOODBYE』以来。思えば、あの頃から和央さんのことを絶賛されていたっけ ワイルドホーン氏の曲…ということは、『THE SCARLET PIMPERNEL』のロベスピエール新曲も歌ってくれていいのよ~

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「はいからさんが通る」その他の配役決定!

花組DC公演「はいからさんが通る」の全配役が発表されました。 伊集院 忍(陸軍少尉)… 柚香 光 花村 紅緒(ヒロイン)… 華 優希 *~*~*伊集院伯爵(忍の祖父)… 英真 なおき 伊集院伯爵夫人(忍の祖母)… 芽吹 幸奈 花村 政次郎(紅緒の父)… 冴月 瑠那 如月(伊集院家の奥女中)… 鞠花 ゆめ 牛五郎(車引き)… 天真 みちる 青江 冬星(冗談社の編集長)… 鳳月 杏 花乃屋 吉次(柳橋の芸者)… 桜咲 彩花 狸小路伯爵(ミハイロフ侯爵夫妻を招く)… 舞月 なぎさ 鈴木… 和海 しょう ラリサ(ミハイロフ侯爵夫人)… 華雅 りりか ばあや(紅緒のばあや)… 新菜 かほ 鬼島 森吾(忍の部下。軍曹)… 水美 舞斗 図師… 桜舞 しおん 印念中佐(陸軍中佐。忍の上官)… 矢吹 世奈 北小路 環(紅緒の親友。華族の令嬢)… 城妃 美伶 青江 須磨子(冬星の母?)… 春妃 うらら 有明… 峰果 とわ 高屋敷 要(忍の親友。作家)… 亜蓮 冬馬 藤枝 蘭丸(紅緒の隣家の少年。歌舞伎役者)… 聖乃 あすか 野路… 和 礼彩 丸葉… 翼 杏寿 北原… 太凰 旬 懐かしい「はいからさん」の登場人物たちが、どんな風によみがえるのか、全配役を見て、ますます楽しみになりました かなり個人的に、べーちゃんの吉次さん、すごいツボ

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「深草少将の恋」観劇

「深草少将の恋」 作・演出:倉田淳 舞台美術・舞台監督:倉本徹音楽:竹下亮(OFFICE my on)劇中曲作詞作曲・歌:山本芳樹その他の劇中曲作詞:宮本紗也加その他の劇中曲作曲:竹下亮照明:阪口美和衣裳:竹原典子衣裳スタッフ:砂田悠香理、矢作多真美ヘアメイク:川村和枝(p-bird)ヘアメイクスタッフ:望月香織振付:新海絵理子大道具:倉本工房小道具:高津装飾美術、倉本工房演出助手:宮本紗也加宣伝美術:及川健制作:大野純也、三浦未来デスク:平河夏制作協力:東容子、小泉裕子、三浦明日香協力:ニケステージワークス、酒井著作権事務所助成:文化庁文化芸術振興費補助金(舞台芸術創造活動活性化事業) 三島由紀夫の≪近代能楽集≫シリーズは、ひとつひとつの芝居が短いため、それだけを取り出して単独上演することは、物理的に難しい。(上演時間1時間以内の演劇公演が商業ベースで成り立つのか、検討の余地はあるだろうが)美輪明宏が今年上演した公演では、「葵上」と「卒塔婆小町」を一緒に上演していた。まあ、だいたい、そんなふうに2作か3作を纏めて上演することが多い。(能自体、数作、間に狂言も交えて上演するものだしね) が、スタジオライフの倉田淳氏は、「卒塔婆小町」の単独上演に拘ったのか、別の能楽集作品ではなく、能「卒塔婆小町」に登場する「深草少将」の物語を作って、これと同時上演するという手段に出た。 とはいえ、深草少将の物語もそれほど長いエピソードのものではない。小野小町に求愛した深草少将は、小町から百夜続けて通ってくれた…

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青井陽治さん…

訃報を聞き、愕然としている。 私にとって「青井陽治」とは、遠い遠い憧れだった。田舎の中学生だった私は、ラジオのパックイン・ミュージックから聞こえてくる野沢那智の「アオイヨージが…」という言葉にワクワクして、それが、ミュージカルっていう世界が、具体的に私の前に広がった最初だった気がする。 「第2章」の時、青井さんの直前の席に座ったことがあったけど、シャイだったから、とても言葉なんてかけられなくて。 ゆうひさんの「天守物語」で薄をやってくださったこと、本当に嬉しかった。それから、ゆうひさんの公演は必ず観て下さって。そして、「ラヴ・レターズ」に2回も呼んでくださって、素敵な言葉を書いてくださったこと、本当に忘れられない。 もう、天国で、野沢さんに再会していますか。 そちらの世界は、最高の演出家がいっぱいいて、まだまだ行かなくてもよかったのに…と、地上でグチグチ思ってしまっています。

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「関ヶ原」

昨年の大河ドラマ「真田丸」で、石田三成熱が再燃した私、封切翌日に見に行きました 原作は、天下の司馬遼太郎様。原作に敬意を表して、原作の最初の部分を踏襲するところから映画は始まる。そして、有名な三献茶のシーンから一気に秀吉(滝藤賢一)の晩年へと話は進む。滝藤は怪演だったが、大河を見慣れていたからか、天才か狂人か…という、大人物の凡人には理解できない面が強調され過ぎていて、この人の遺志を守るためにすべてを投げ打とうと思えない。もちろん、大河ドラマは1年間の物語であり、秀吉周辺の話だけでも、この映画の10倍程度のエピソードを盛り込める。ある程度、要点だけで作らねばならない「映画」では、大河ほど人物を作り込めないというのはある。しかし、理不尽大魔王の秀吉に対して、亡き関白秀次の妻子すべてを処刑する座に、まだ秀次への目通りも済んでいなかった側室は除外していいのではと進言する三成(岡田准一)。そんな三成に、秀吉は、三献茶のあの時、生意気な少年を斬って捨てるか、家来にするか、自分は少し考え、その結果、今のお前がある。斬って捨てていれば、そんな生意気な口もきけなかっただろう。そのように、天下人は、他の者の生殺与奪の権を握っているのだ、と言って笑う。三成は、それ以上の進言を控え、処刑は実行される。その現場で、小早川秀秋はいたたまれなくなり、秀吉へのわだかまりが生まれる。三成は、側室に同道した忍びの女(有村架純)を助け、なんか、いいことをした気になっている。(語弊)この時点で、私は、三成が大義とする秀吉の暴君っぷり…

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