「ローマの休日」観劇
「ローマの休日」
オリジナル脚本:イアン・マクラレン・ハンター、ジョン・ダイトン原作:ダルトン・トランボ演出:マキノノゾミ脚本:鈴木哲也、マキノノゾミ音楽:渡辺俊幸美術:奥村泰彦照明:笠原俊幸音響:内藤博司映像:奥秀太郎衣裳:宮本宣子ヘアメイク:中原雅子振付:前田清実演出助手:郷田拓実舞台監督:仲里良版権コーディネート:東北新社
初演の時から気になっていたが、行けなくて。今回、初演キャストで再々演と聞いて、今度こそ絶対に行く!と決意を固めて行ってまいりました!
素晴らしかったです
まず、装置が素晴らしい。1幕の、アパートの内装の素晴らしさ。そして、窓を開けた時の、そこから見える景色の素晴らしさ!60年以上昔の映画だから…と時代感を考えながら観るのではなく、勝手に現代が、「ローマの休日」の時代感に吸い込まれるような、素晴らしいセットだった。背景はモノクロ(セピア)だが、内装にはしっかりと色がある。あるが、男性の住処らしく、落ち着いた色合いで、それがセピアの風景とよく馴染んでいる。ジョー(吉田栄作)が、窓の手すりに腰をかけて外の景色を眺めている時の、なんともいえない開放感が、心地よかった。1幕は、すべてこのアパートの一室での出来事で、2幕になってから、ローマの町を歩いたり、ヴェスパに乗ったり…という場面が登場するが、最低限のセットで、うまく物語を構成している。船上パーティーでは、2体の等身大の人形を使い、床屋のマリオまで紹介してしまう、という構成。うまいなぁ
原作映画との大きな違いは、ジョー…