「モマの火星探検記」ミニ感想

「MOMAの火星探検記」 原作:毛利衛「モマの火星探検記」(講談社刊)脚色・演出:毛利亘宏 照明:斎藤真一郎音楽:YODA Kenichi衣装:村瀬夏夜舞台美術:秋山光洋舞台監督:横尾友広音響:井上直裕(atSoud)演出助手:本藤起久子振付:エムジェイ(パシフィック・カンパニー)ヘアメイク:林美由紀小道具製作:和田由里子スチール:金丸圭宣伝美術:田中ユウコ、me keyタイトルデザイン:武田和香WEB:田中ユウコ製作:少年社中、東映 2月に続いて今年2回目の少年社中。しかし、ぴあの先行抽選に当たったはずなのに、3階席って…どんな配席なのさすがに、3階まで満席ですけどね。でも、今回、すっごい見切れた。センターがまったく見えないなぜなら、男性客が多いから(笑)劇場に男性客、もっと来てほしいな、と思いつつ、座高の高い客、前に来るな、と思ってしまう身勝手な客ですいいんですよ、見切れても。その分、サイド席、2-3階席の値段を下げてくれるならね。とにかく、いまだかつてないほどに見づらい銀河劇場でした。物語は、宇宙飛行士となって火星探査に出掛けたモマ(矢崎広)を中心とするストーリーAと、仲間とロケットを飛ばしたくてしょうがないユーリ(生駒里奈)という女の子を中心とするストーリーBが交錯する。ちなみに、これ、「日本初の宇宙飛行士」としてNASAに派遣され、無事に任務を果たされた毛利衛さんが原作者なのね。とすれば、主人公の名前「モマ」は、モウリ・マモルから来ているということか。するとユーリの名は、世界初の宇…

続きを読む

ショー「Dramatic “S”!」感想

かんぽ生命ドリームシアターShow Spirit「Dramatic “S”!」 作・演出:中村一徳作曲・編曲:西村耕次、甲斐正人、鞍富真一、中川昌、青木朝子音楽指揮:大谷木靖振付:御織ゆみ乃、平澤智、KAZUMI-BOY、Bryant Badwin、佐藤親教装置:関谷敏昭衣装:任田幾英照明:勝柴次朗音響:切江勝小道具:西川昌希歌唱指導:彩華千鶴演出助手:熊倉飛鳥衣装補:加藤真美舞台進行:庄司哲久 第1場~4場 プロローグ一徳先生のショーといえば、「人海戦術・踊りまくる」というイメージ。今回も熱いエネルギーでプロローグからガンガンいきます。スターさんが次々と銀橋を渡りながら主題歌を歌い継ぐのは、素敵ですよね。黒を基調としたシックな衣装なんだけど、ギラギラ感がすごいそんな中、咲妃みゆが、「私の愛する人のイニシャルはS」と歌い出したのには、ドキッとしましたさて、プロローグの総踊りの後、居残りのスターが場繋ぎで歌う、というシーンはよく見られるが、今回は、メンバーに驚いた。煌羽レオ、真地佑果、諏訪さき、陽向春輝、縣千。これは、ファンの人も嬉しかっただろうな~ 第5場~7場 Song&Dance次は、Bryant先生振付の都会的なダンス場面。スーツの男役とセクシーな娘役たちの群舞は、スピーディーでモダンでかっこいいみゆちゃんの赤いドレスが大人っぽくて素敵でした 第8場~10場 サプール(パリ)続いて、佐藤先生振付の幻想的な場面。パリ。芸術家の男(望海風斗)の前に絵の具の精(星南のぞみ)らが現れ…

続きを読む

「ルート64」ミニ感想

演劇ユニット ハツビロコウ#4「ルート64」 作:鐘下辰男演出・上演台本:松本光生照明:中佐真梨香(空間企画)音響:日陰可奈子宣伝写真:スイヤスモリ(Sui_Photografica)演出助手:大木明チラシデザイン・制作:岩野未知 1989年11月に発生した弁護士一家殺害事件の顛末をフィクションとして再構成した作品。登場人物の氏名や年齢構成、人数も男女比も変えてある。誰があの教団の誰、ということではなく、もっと普遍的にとらえてほしいということだろうか。メンバーは、次の4人。全員、ある宗教団体のメンバーだ。元小学校教諭の宮田(松本光生)。一番早く出家している。家族を亡くして入信したらしい進藤(高川裕也)。知的障害を持つ兄を亡くした過去を持つ谷村(藤波瞬平)。そして唯一の女性である元看護師の片桐(岩野未知)。この中では、片桐と新藤が幹部、宮田は「あの人」のおぼえがめでたくなく、谷村は出家してまだ3ヶ月、これが最初の大きな「ワーク」という設定。芝居は、時系列に進むのではなく、行きつ戻りつしながら、過去の重大な教団内部の事件を再現したり、それぞれのメンバーの来し方の独白があったり、今回の事件の再現があったり…。それらの事件が、かつて彼らが社会の一員であった頃の記憶を呼び覚まし、どんなに修行してもワークをこなしても、人は人である限り解脱なんてできない現実を突きつける。 舞台上には車が1台。そこに4人の人間が乗っている。教団を糾弾する瀬川弁護士に対して「あのひと」からの命令が下りる。仕事帰りを拉致して殺…

続きを読む

「罠」ミニ感想

「罠」 作:ロベール・トマ訳:平田綾子演出:深作健太 美術:朝倉摂照明:倉本泰史音響:長野朋美衣裳:宮本宣子ヘアメイク:中原雅子演出助手:松森望宏舞台監督:小川亘制作進行:児玉奈緒子プロデューサー:松村英幹 著作権代理:フランス著作権事務所  加藤和樹主演の舞台「罠」観劇。 いやー、面白かった~ しかし、ネタバレしないでどうやって書けばいいんだ、この話…。でも、ネタバレしたくない…だって、何度でも再演してほしいもん とにかく、すごいサスペンス劇。なんだけど、実は、ネタバレした上で作っても、意外とサスペンスとして成立しそうな感じはする。同じようなテーマで、そういう芝居を作っても面白い気がするな。誰か作って~ サンシャイン劇場の舞台で2時間休憩なし、出演者7名…そのうち2名(初風緑・山口馬木也)は、かなり贅沢な使い方をしている。でも、芝居の内容を考えると、この出演者数はピタリな気がする。日本の芝居って、やっぱ、必要数に対して、実際の出演者が1割くらい多いんじゃないかな。 新婚ホヤホヤの妻が失踪して動揺しつつ警察に相談している男・ダニエル(加藤和樹)。話を聞くのは、カンタン警部(筒井道隆)。しかし、時を経ずして、神父(渡部秀)が一人の女(白石美帆)を連れてくる。あなたの奥さんが帰ってきました、と。ダニエルは驚愕する。その女は、一度も見たことのない女だったのだ。 なぜ、女はこんなことをするのか。 妻になりすまして、彼女の資産を狙っているのか(妻には、富豪の親戚がいたのだ。) 疑心暗鬼にな…

続きを読む

「鎌塚氏、腹におさめる」ミニ感想

M&Oplaysプロデュース「鎌塚氏、腹におさめる」 作・演出:倉持裕 照明:笠原俊幸美術:中根聡子音響:高塩 顕舞台監督:幸光順平衣裳:高木阿友子 ヘアメイク:大和田一美衣裳助手:梅田和加子演出助手:相田剛志制作:近藤南美 制作助手:寺地友子制作デスク:大島さつき宣伝:杉田亜樹(る・ひまわり)宣伝美術:坂本志保宣伝イラスト:安齋 肇宣伝写真:三浦憲治宣伝衣裳:チヨ(男性衣裳)松居瑠里(女性衣裳)宣伝ヘアメイク:大和田一美宣伝小道具:AWABEES HPデザイン:stack pictures プロデューサー:大矢亜由美 協力:大人計画、ソニー・ミュージック・アーティスツ、ザズウ、ワタナベエンタ-テインメント、MY Promotion inc.、オフィスPSC 製作:(株)M&Oplays 舞台は、綿小路公爵家。ここに、現在、「完璧なる執事」鎌塚アカシ(三宅弘城)が勤めている。当主・サネチカ氏(大堀こういち)は、探偵小説にのめり込む一人娘のチタル(二階堂ふみ)を溺愛している。そして、亡き妻の弟に当たる鬼集院ヤサブロウ伯爵(眞島秀和)は、サネチカ氏を嫌っていて、ついでに遺産を狙っている。 そんなある日、サネチカ公爵が、屋敷の倉庫の中で遺体となって発見された。遺体の背中にはナイフが深く刺さっている。探偵かぶれのチタル、アカシ、そして、庭師のくせに草木をすぐに枯らしてしまう毛呂ヨシミ(矢田部俊)、同時に二つのことが出来ない 料理女中・太田代テマリ(猫背椿)は、協力しているようで…

続きを読む

「鳥の名前」観劇

「鳥の名前」 作・演出:赤堀雅秋 美術:袴田長武照明:杉本公亮音響:田上篤志(atSound)衣裳:坂東智代演出助手:松倉良子舞台監督:伊東龍彦 演出部:吉成生子音響操作:野中祐里 嵌まりまくっている俳優の新井浩文が、「最後の舞台」とか言うもんだから、観てまいりました脚本・演出は、彼の初舞台作品でもある「葛城事件」を手掛けた赤堀さん。ま、その頃は、知らなかったんだけど。映画「葛城事件」の感想は、こちらです。(テレビ放映の感想ですが。)あれもすごい話でしたが、今回の「鳥の名前」もまた、えらくシュールな作品。 金子秀樹(新井浩文)と友人の池田俊彦(山本浩司)がガストで話しているところから始まる。池田は金子に「2万円返して」と言うが、金子は借りたことを覚えていない。金子は、アパート経営をしている。が、1室しか埋まっていなくて、収入は足りないと思われるが、毎日パチンコをしている。彼には、友人が二人いる。一人は、池田で、彼は結婚を考えはじめ、貸付金の回収に走っている。もう一人は自転車屋を営む中村晃(赤堀雅秋)。中村さんの誕生日を祝うためにキャバクラに行った時、金子に持ち合わせがなかったので、池田が2万円を貸したのだという。金子は、すぐに催促してくれないから、忘れたと言い、そんな金子とはもう付き合いたくないと言って池田は帰って行く。ガストの店員(飯田あさと)は、金子が注文したチーズハンバーグのオーダーを通していなかったらしい… オープニング音楽にのって、地下アイドル、田辺まこと(根本宗子)が踊って…

続きを読む

タカラヅカスペシャル2017出演者

『タカラヅカスペシャル2017 ジュテーム・レビュー -モン・パリ誕生90周年-』(追) 2017/08/05 ※その他の出演者が決定しました。 専科・各組で活躍中のスター達の夢の競演を、年に一度、梅田芸術劇場において華やかに開催いたします。 今年は専科、花組、月組、雪組、宙組のメンバーにより、『モン・パリ』誕生90周年を記念してこれまで受け継いできた宝塚のレビューに焦点をあてたスペシャルショーや2017年の公演を振り返るコーナー等、バラエティ豊かな構成でおおくりします。 監修/石田 昌也 構成・演出/中村 一徳、藤井 大介、齋藤 吉正 主な出演者 <専科>轟 悠、華形 ひかる、星条 海斗、沙央 くらま <花組>明日海 りお、仙名 彩世、瀬戸 かずや、鳳月 杏、桜咲 彩花、華雅 りりか、水美 舞斗、柚香 光、優波 慧、城妃 美伶、綺城 ひか理、飛龍 つかさ、音 くり寿、華 優希 <月組>珠城 りょう、愛希 れいか、美弥 るりか、宇月 颯、紫門 ゆりや、早乙女 わかば、月城 かなと、夢奈 瑠音、海乃 美月、暁 千星、美園 さくら、結愛 かれん <雪組>望海 風斗、真彩 希帆、彩凪 翔、彩風 咲奈、朝美 絢、朝月 希和(※)、永久輝 せあ、星南 のぞみ、野々花 ひまり、彩 みちる ※朝月 希和は8月28日付で雪組へ組替え <宙組>真風 涼帆、星風 まどか、純矢 ちとせ、澄輝 さやと、愛月 ひかる、芹香 斗亜(※)、蒼羽 りく、桜木 みなと、和希 そら、留依 蒔世、遥羽 らら、瑠風 輝 ※芹…

続きを読む

月組振り分け発表(一部専科公演)

この大劇場公演終了後の月組スケジュールが発表された。…というか、みなさん、忙しすぎじゃないですか まず、トップコンビを中心とした、全国ツアー公演。 (月組)憧花 ゆりの、綾月 せり、響 れおな、玲実 くれあ、紫門 ゆりや、千海 華蘭、珠城 りょう、香咲 蘭、愛希 れいか、輝月 ゆうま、楓 ゆき、月城 かなと、優 ひかる、早桃 さつき、茜 小夏、叶羽 時、桜奈 あい、颯希 有翔、蓮 つかさ、海乃 美月、朝霧 真、麗 泉里、蒼真 せれん、英 かおと、陽海 ありさ、夏風 季々、空城 ゆう、妃純 凛、彩音 星凪、花時 舞香、天愛 るりあ、菜々野 あり、柊木 絢斗、一星 慧 (専科)箙 かおる 続いて、暁千星主演のバウホール公演。 (月組)光月 るう、夏月 都、白雪 さち花、貴澄 隼人、晴音 アキ、姫咲 美礼、暁 千星、音風 せいや、清華 蘭、美園 さくら、輝生 かなで、朝陽 つばさ、風間 柚乃、蘭 尚樹、桃歌 雪、結愛 かれん、礼華 はる、甲海 夏帆、佳乃 百合香、蘭世 惠翔、大楠 てら、摩耶 裕、羽音 みか、彩路 ゆりか、瑠皇 りあ、まのあ 澪、毬矢 ソナタ 轟悠主演の専科バウホール公演にも月組生が出演します。 (専科)轟 悠、汝鳥 伶、一樹 千尋、悠真 倫、華形 ひかる (月組)早乙女 わかば、春海 ゆう、蒼瀬 侑季、周旺 真広 さらに、DS、MPもあります。 美弥 るりか ディナーショー(追) 2017/08/04 ※タイトルと出演者が決定いたしました。 <タイトル> 『Ra…

続きを読む

2018年公演ラインアップ(宙組)

2018年 公演ラインアップ【東京国際フォーラム、梅田芸術劇場メインホール】 2017/08/03 2018年宝塚歌劇公演ラインアップにつきまして、【東京国際フォーラム】【梅田芸術劇場メインホール】の上演作品が決定しましたのでお知らせいたします。    宙組公演 ■主演・・・真風 涼帆、星風 まどか 東京国際フォーラムホールC:2018年1月12日(金)~1月25日(木)梅田芸術劇場メインホール:2018年7月24日(火)~8月9日(木) ミュージカル 『WEST SIDE STORY』 "WEST SIDE STORY" Based on a Conception of JEROME ROBBINS Book by ARTHUR LAURENTS Music by LEONARD BERNSTEIN Lyrics by STEPHEN SONDHEIM Entire Original Production Directed and Choreographed by JEROME ROBBINS Originally Produced on Broadway by Robert E. Griffith and Harold S. Prince By Arrangement with Roger L. Stevens 原案/ジェローム・ロビンス 脚本/アーサー・ロレンツ 音楽/レナード・バーンスタイン 作詞/スティーブン・ソンドハイム オリジナルプロダクション 演出・振付/ジェローム・ロ…

続きを読む

「L'Age d'Or de la Chanson」大空ゆうひ

「L'Age d'Or de la Chanson」 企画・構成・演出:高橋まさひと音楽:三枝伸太郎、佐伯準一、成清翠制作:角田泰彦、Olivier Huet舞台監督:増山義雄音響・照明:Silver Hearts運営:る・ひまわり後援:在日フランス大使館、アンスティチュフランセ・日本、日本シャンソン協会、岩谷時子音楽文化振興財団協力:日本コロムビア、ビクターエンタテインメント、テイチクエンタテインメント、ユニバーサルミュージック、ヤマハホールコーディネート:プレザンス ピアノ:三枝伸太郎アコーディオン:吉岡里紗チェロ:島津由美ベース:河本悠自パーカッション:相川瞳 バンドネオン(ゲスト):小川紀美代 ヤマハホールで開催された「L’Age d’Or de la Chanson」大空ゆうひさんの舞台を観て来ました。 この連作コンサート、元宝塚のスターをメインに、その他、様々なアーティストも出演する多彩なコンサートで、ゆうひさんのようにピンで開催する場合もあれば、複数のメンバーが登場する場合もあるようです。とはいえ、まあ、あんまりシリーズについては、よくわからない状態で参加してます。 平日の15:00、18:00という上演時間にもかかわらず、満員の会場。ゆうひさんのファンだけでなく、大空ゆうひのシャンソンを聴いてやろうという方もいらしたようで、なぜか私が緊張(笑) で、時間になり、バンドのメンバーが入場。 上手からチェロ、ドラム、アコーディオン、ウッドベース、ピアノの5人編成。アコーディオン…

続きを読む