宝塚歌劇花組東京公演「邪馬台国の風」観劇
古代ロマン「邪馬台国の風」
作・演出:中村暁作曲・編曲:西村耕次、鞍富真一、森本友紀指揮:塩田明弘振付:北浜竜也殺陣:清家三彦装置:新宮有紀衣装:加藤真美照明:勝柴次朗音響:加門清邦小道具:三好佑磨歌唱指導:飯田純子演出助手:樫畑亜依子装置補:國包洋子舞台進行:宮脇学
中村暁先生は、1990年「黄昏色のハーフムーン」で大劇場デビューした。私が、宝塚再デビューした年だ。そして、これが宝塚歌劇には駄作もある、ということを再認識した作品だったと記憶している。(そもそも「レビュー交響楽」の超つまらなさに宝塚から足を洗ったヒト)まあ、その時踏みとどまったからこそ、東京宝塚劇場公演連続観劇記録27年目を迎えているわけで、自らの忍耐力にあらためて感動している。(自己肯定)その1990年以来、暁先生の作品は、どれもこれも駄作続き。とうとうショー作家に転身してみたら、これが意外と面白いので、このままショー作家になるかと思いきや、またまた変な芝居を書いてくる…ということを繰り返し、現在に至っている。もうひとつ、歌劇団では重要な任務があって、柴田侑宏先生の作品を演出することが多い。私は、決して柴田作品を生かしているとは思っていないが、演出が立っていないので、脚本家的には気分がよいのかもしれない。
さて「邪馬台国の風」。またまた、駄作界に新風を吹き込んだというか、駄作道に果てはないというか…もはや、駄作界のカリスマ古代と未来は、前提となる基礎知識が観客側にないから、提供側が世界観を有形無形で完全に紹介しないといけな…