「カントリー」観劇
ゴーチ・ブラザーズ プロデュース「カントリー」
作:マーティン・クリンプ翻訳:高田曜子演出:マーク・ローゼンブラッド
美術:長田佳代子照明:浜崎亮音響:加藤温映像:松澤延拓衣裳:ゴウダアツコヘアメイク:西川直子通訳:時田曜子演出助手:平戸麻衣舞台監督:足立充章
7月12日~17日という短い期間に東京のみで上演された舞台「カントリー」、イギリス演劇らしい観れば観るほどモヤモヤしてくる作品に、すっかり脳内を支配された一週間でした。今回は、ちょっと書き方を変えて、物語を簡潔に記載して、出演者感想を書き、その後、別記事にて、ぐだぐだあれこれ蘊蓄含めて書いてみようかな…と思います。どうぞ、最後までお付き合いくださいませ。イギリスの田舎。ローマ帝国時代の遺跡(石壁)があるような場所に、穀物倉庫を改装した家がある。住んでいるのは、医師のリチャードと、その妻コリンとその子どもたち(推定で男子5歳、女子2歳足らず。ただし舞台に登場はしない)。リチャードは、かつて都会(特定はされていない)で、医者をしていたが、そこで明るみにはされなかったものの、大きな違法行為をしており、逃げるようにこの田舎にやってきた。田舎では、前からこの土地で医師をしているモリスと連携して村の人々の医療に携わっているらしい。とはいえ、まだ、この地に来て日は浅い。ある晩、リチャードは、一人の若い女を家に連れてきた。彼女は昏睡していた。その日の深夜から芝居は始まる。第1部がMIDNIGHTと書かれていたので、12時頃、第2部がその数分後、第3部…