ゆうひという箱
昨年9月にライブがあって。その前にも東日本大震災のチャリティライブで歌ったりして。その前にもトーク&ライブがあって…と、音楽活動、実はずっとやっていたんだな、と改めて気づく。所属事務所が音楽系なので、女優さんが趣味の域でやっている分にはノープロブレムだけど、ちゃんとした音楽活動としてのライブ開催には、色々とハードルがあったらしい。そこを粘り強くこじ開けていったゆうひさんは、音楽をすごくやりたいんだな…と思った。で、これまでの3回のライブは、“高音域でか細く歌う”(最初の2回)、“自分の得意な音域を生かす”(前回)と、色々な方向性を試しているんだなーと思った。そしたら、今回、あれもこれも全部が出てきて、まさに大空ゆうひ劇場になっていた。それで、なんか、改名のことがストンと腑に落ちた気がする。20年以上やってきた「大空祐飛」の容量がいっぱいに近づいている、と感じていたのね、きっと。まるでHDD残量あと2時間切りました、みたいな感じで。私は歌手ではないので、ゆうひさんの感覚を完全に理解することはできないけど、HDD理論なら説明できる。空き容量が少なくなると、自動的にINPUTが減る。とりあえず録画しておこう…ができなくなるから。そして、同時にOUTPUTも減る。限られた時間の中では、どうせ見るなら鑑賞後に消せるものがいい、という選択方法になるため、永久保存版のもの=自分にとって大切なものを後回しにしてしまう。そう考えると、大空祐飛HDDは、残り5%くらいのところで細々とINPUTとOUTPUTを繰り返し…