宝塚歌劇星組バウホール公演「燃ゆる風」観劇

バウ・戦国ロマン「燃ゆる風―軍師・竹中半兵衛―」作・演出:鈴木圭作曲・編曲:吉田優子振付:若央りさ、桜木涼介殺陣:諸鍛冶裕太装置:稲生英介衣装:加藤真美照明:勝柴次朗音響:大坪正仁小道具:福井良安所作指導:花柳寿楽歌唱指導:ちあきしん映像:保坂裕之舞台進行:政村雄祐舞台美術製作:株式会社宝塚舞台録音演奏:宝塚ニューサウンズ衣装協力:時代物工房 一助朋月大河ドラマ「軍師・官兵衛」にあやかったのかな…と思われるタイトル。また、これは、個人的に思っていることなのだが、タイトルが『風』で終わる作品の半分くらいは意味もなく適当に“風”という字が当てられ、そういう作品に限って駄作である、というジンクスもあって、大変心配しつつの観劇だった。結果、「燃ゆる風」の意味はわからなかったが、そして、もしかしたら、駄作かもしれない…という気はしたが、出演者のハマり具合がハンパなくて救われた、と思う。なんか、わからないが、すごかった星組生が戦国武将そのものだった。中でも、特に96期生が、全員これまでのベストアクトだったんじゃないか…という出来だった。穿った見方かもしれないが、3年間の謹慎に近い状態を過ごした鈴木圭先生は、初舞台から印象最悪のレッテルを貼られた96期生に、特に温かい目を向けたのかな…と思った。(かなり邪推)物語は、竹中半兵衛重治の36年という短い人生にスポットを当てているが、前半は、秀吉に仕官するまでの物語から、朝倉攻めでの敗走まで、そして後半は、松寿丸の一件と三木城攻めという流れ。この歴史上の事実の上に、妻…

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