ミュージカル「八犬伝」観劇

ミュージカル「八犬伝―東方八犬異聞―」原作:あべ美幸『八犬伝―東方八犬異聞―』演出・音楽:浅井さやか(One on One)脚本:ほさかよう(空想組曲)企画:CLIE製作:古那屋一座昨年、「南総里見八犬伝」という舞台があり、そこに宝塚を退団した帆風成海が出演するというので、大喜びで観に行った。今回、やはり、帆風が出るというので、勝手に同じ作品の続編だと決め込んでしまった。で。だーかーらー、ファンタジー苦手なんだってば…しかも、なんか、これ、続編だし(でも、帆風は、今回が初登場)一応、曲亭馬琴の「南総里見八犬伝」と同じ名前の登場人物は出てくる。彼らは珠も持っている。身体のどこかに牡丹の花の痣もある。その一方で、普通の人間じゃない。死んだはずだけど生きている…みたいな設定の人が多い。また、ファンタジーなので、そもそも現代日本ではないどこかの物語ではあるのだが、妙に戦国日本チックなのは、こういう物語の常なのだろうか。「南総里見八犬伝」には、関東管領扇谷(上杉)定正が登場するので、原作設定は室町時代だと思われる。この作品もその頃の時代っぽい設定が残りつつ、衣装は現代風だし、身の回りの調度品なども現代。あ、でも旅芸人(帆風はその座長)は和装だったな。そんな、原作知らないと置いて行かれるっぽい中、安定の美しさで、歌も安心して聴ける三上俊ってすごいかも三上が出るからってのも、もちろん、観劇動機ではあるのですが女性陣(帆風・岡村さやか・田上真里奈)はみんな、歌もお芝居も素敵な面々。安心して観ていられるホタテって女…

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