アメリカ大統領選
朝の時点では、ヒラリー・クリントンの勝率90%とか言っていた、ニューヨークタイムスとかワシントンポスト…12時間後に、予想を180度切り替えた。いくら接戦とはいえ、これだけ現地のマスコミが大きく予測を誤ったのは、珍しい出来事のように思う。おかげで、日本の相場も乱高下、大変な騒ぎになった。この大統領選のドンデン返しには、色々な理由があるんだと思う。そもそも、総得票数、支持率では、クリントン氏が勝っていたこと。(アメリカの大統領選は、州ごとに勝敗を決し、人口に比例した選挙人をゲットしていくので、合衆国全体の得票数が上回っても勝てるとは限らない。)選挙戦の終盤に、クリントン氏の私用メール問題で、再捜査というニュースが持ち上がったこと。これで、トランプ氏が起こした、それ以前のマイナス問題の影響がチャラになった感はある。でも、本当のところ、日本でも木村太郎氏がずーっと言っていたように、実は、トランプ氏に投票した人の数は、マスコミの読みよりずっと多かった。ただ、それはほとんど伝わっていなかった。私たちの知っている、メジャーな都市は、ほとんどクリントン氏が勝っている。ニューヨーク、ワシントンDCなど東部の都市、そして大票田のカリフォルニア、日本人の大好きなハワイ…フロリダは激戦の末、トランプ氏が制したが。大きな新聞社は、足元の世論を見て、予想していた。しかし、アメリカには、さまざまな州がある。南部も、中西部も、山岳地帯も。普段は、見向きもされないような州にもたくさんの人が住んでいて、それぞれの想いを抱いて生きて…