宝塚雪組大劇場公演

行けないかなと思っていたが、色々な合わせ技でギリギリ大劇場公演に行くことができた。今年最後の大劇場かなお芝居は、正塚先生の探偵もの。やっぱり、戦争(軍隊)経験者という設定は欠かせないらしい…やや暗めの舞台に、抽象的に置かれたプロップスが、事務所のセットのように使われ、盆が回って入口と中の会議室を表現する辺り、どこの「薔薇に降る雨」「ラスト プレイ」という既視感でも、「よい正塚」と「悪い正塚」、どっちか、と訊かれたら、文句なく、「よい正塚」だと思います大ちゃん、好きだな―と、しみじみ。前回の「ローマの休日」とは打って変わって、訥々と娘を心配するお父さん。あんなにすぐ死んじゃうなんてもったいない…でも、そのおかげで、一般客のちゃらい大ちゃんも観られたからいいかと思う私は、ホンモノ…というふうに大ちゃんを褒めたのも、実のところ、ちぎちゃんに納得していないからかも…「ローマの休日」から、芝居が大仰になって、このまま行くと、すごい大げさな人になりそう…心配だ…ゆうみちゃんのヒロイン、デザイナーということだが、自分が身に着けてるのは、なかなか不思議なコーディネートだなぁ…そのちょっと、ダサいかもな辺りが、ゆうみちゃんの魅力ではあるんだけど。でもデザイナーだよね今回、ツボだったのは、咲ちゃんと、ひとこちゃん。咲ちゃんは、自分が殺されそうになったことに気づいていないシーンが、咲ちゃんらしくてサイコーだった。ひとこちゃんは、セリフを言いそうで、全然言うチャンスをもらえない場面の、あののほほんとした感じ…正塚先生の刑…

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