コズエヲプロデュース。「kakoi-no-soto」観劇

コズエヲプロデュース。「kakoi-no-soto」作・演出:三浦佑介企画・制作:コズエヲプロデュース。原案:三浦梢音響・美術:石塚うたStudio Lifeの藤波くんが出ている「kakoi-no-soto」を観てきましたこの「コズエヲプロデュース。」は、女優の木野コズエが少女趣味的ダークメルヘン、“痛メルヘン”を上演するシリーズらしい。で、今回の「kakoi-no-soto」は、その第7弾。とはいえ、第2弾の再演作品のようだ。その第2弾の初演は2011年。あの年に、こんな真っ暗な芝居をよく上演できたな~と、思う。と同時に、世界の不幸を報告するお兄さん(タロウ)の姿は、なんとシュールに映ったことだろう…とも。主人公は、マユという名の少女(木野コズエ)。ドルクシュタイン病という病気を発症し、その日から、「身代り様」という名の神様になる。世界中の不幸を肩代わりして、身体中に傷が増えていく。やがて、傷は内臓にまで広がって死に至る病気だ。(架空の病気。でも、手足が木のようになる病気とか、全身の皮膚から爪が生える病気とかがあるので、こういう病気があっても不思議じゃない気がする。)兄のタロウ(藤波瞬平)は、マユをお堂に閉じ込め、彼女が救った世界の情報を毎夜語る。彼には妻がいて、マユがこんな風になる前に、普通に結婚した。しかし、今、妻・トワコ(袴塚眞実)は身代り様のための家政婦のような存在と化していた。お堂には猫(薬師寺尚子)がいて、マユの話し相手になっていた。ある日、そこに雨宿りの男・タナカ(小島明之)が現れ…

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