「ゴドーを待ちながら」観劇

Kawai Project vol.3こまばアゴラ劇場主催公演「ゴドーを待ちながら」作:サミュエル・ベケット新訳・演出:河合祥一郎照明:富山貴之音響:星野大輔(サウンドウィーズ)舞台監督:小田史一(NON GATE THEATRE)制作:久保庭尚子、伊藤香津代制作協力:Real Heaven芸術総監督:平田オリザ技術協力:鈴木健介(アゴラ企画)制作協力:木元太郎(アゴラ企画)企画制作:Kawai Project/(有)アゴラ企画・こまばアゴラ劇場主催:(有)アゴラ企画・こまばアゴラ劇場協力:CAPI不条理劇の傑作と言われる「ゴドーを待ちながら」を初めて観劇した。こまばアゴラ劇場は9月に初めて行ったが、3ヶ月連続で行くことになりそう…ぶっちゃけ、居心地のいい劇場ではない。狭い劇場につめっつめで座るので、けっこう疲れるし、たぶん冷えるのだと思う。上演中にトイレに行きたくなる。(しかし、行けない。つめっつめなので、上演中に外に出ることは不可能…)不条理劇だと、ずっと聞かされてきた。しかし、今回の公演、不条理でもないんじゃないかな…と思えた。もちろん、意味不明な部分は多いが、全体として、作者の言いたい方向は読める気がする。そして、私の読み解きが間違っていなければ、これって今の時代に上演する意味のある作品かもしれない、と思った。舞台に出ずっぱりの二人、ヴラディーミル(原田大二郎)とエストラゴン(高山春夫)は、とても厳しい人生を送っている。おそらくは、死んだ方が楽なくらいに…。傲慢な金持ちに見えるポッツォ(中…

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9月のブログレポ―ト

夜野愉美さんのブログの活動状況 ブログ年齢 11年10カ月 マメ度5 あなたのマメさは天下逸品です!フレンドリー度2 新しいブロガーにもnice!をして、交流を広げてみましょう。マメ度、フレンドリー度ともに変更ありませんでした■ブログタイトル   :健全な夜のおたのしみを求めて■8月のアクセス数 : 109127アクセス ■9月のアクセス数 : 107512アクセス ガクッと下がってしまいました…最近、祐飛さんの公演中の方が少ないような…不思議な傾向ですね。でも、今月もありがとうございます。☆月間のアクセス解析☆1位 宝塚2位 感想3位 大空祐飛ブログ4位 大空祐飛5位 ブログ今回は、3位と4位に大空祐飛が入っていますね。祐飛さんのライブがあったから、かな「健全な夜のおたのしみを求めて」から注目記事をピックアップ! ■過去3ヶ月間でアクセス数の多い記事ベスト3は?1位: http://nights-entertainment.blog.so-net.ne.jp/2016-08-01 今月も、花組娘役トップの花乃まりあ退団の記事が1位でした2位: http://nights-entertainment.blog.so-net.ne.jp/2016-08-24宙組娘役トップの実咲凜音が退団を発表。なんだか、退団ニュースばっかりですね3位: http://nights-entertainment.blog.so-net.ne.jp/2016-08-19来年の宝塚カレンダーの掲載メンバーの発表。毎年、一喜…

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川路さんと大久保さん

現在、東京宝塚劇場で上演中の「桜華に舞え」に登場する、大警視・川路利良(七海ひろき)のお墓が青山墓地にあると聞き、行ってきました既に行った方の噂によると、大久保利通(夏美よう)のお墓の近くとのこと。青山墓地はとても広いし、探せる自信はなかったが、大久保卿の近くなら、なんとかなるのではと安易に考え、行ってきましたところが、大久保卿のお墓が見つからない探しまくってウロウロするうちに、なんと、先に川路さんのお墓を見つけてしまった七海さんのファンと一緒に行ったから…かなこちらです。立派なお墓ですね「陸軍少将大警視正五位勲二等川路君墓」とあります。(肩書きすごいんだけど、名前が“川路君”なのが、ちょっとツボ)御命日が、10月13日だったとのことで、手向けられたお花がまだたくさん残っていました。もしかしたら、七海さんファンの方かもお隣に奥様のお墓がありました。この周辺は、爵位があったり、階級があったりする方のお墓が多かったのですが、必ず、奥様のお墓が隣にあって、あの当時は、身分の高い方は、「●●家の墓」に一緒に入ることはなかったのかな…などと考えたりしました。あと、卑近な話で申し訳ないですが、我が家のお墓は、霊園の決まりで、立てられるお墓のタイプが決まっています。(ほぼ同じサイズ、同じデザイン、卒塔婆NG)ここ、青山墓地はそういうことがないので、お墓ひとつとっても、時代や宗派、生前の地位などで、全然違う、個性の際立ったお墓が多く、少々不謹慎ながら、面白いな…などと感じました川路さんの周辺は、わりと広めに区画を…

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「ゲズントハイト」観劇

ナイスコンプレックス「ゲズントハイト~お元気で~」作/演出:キムラ真音楽作曲:橋本啓一振付:美木マサオ(マサオプション)舞台監督:今泉馨(P.P.P.)舞台美術:齋藤樹一郎舞台美術助手:佐藤あやの照明:仲光和樹(E-FLAT)音響:須坂あゆみ衣裳:小泉美都衣裳助手:鈴木晶子宣伝美術:岡優貴ヘア&メイク:平林純子(P³Garage)宣伝&舞台写真:鏡田伸幸制作協力:佐藤希(アンデム)運営協力:アンデム協力:アイズ、イブエンタープライズ、エイジアプロモーション、エースエージェント、少年社中、シンエイV、スターダストプロモーション、T:Reborn、10・Quatre、ネオ・エージェンシー、よしもとクリエイティブ・エージェンシー、アストラル、おぼんろ、ステッカー、セントラル、テアトルアカデミー企画 ・ 製作/ナイスコンプレックス元スタジオライフの三上俊が出演する舞台「ゲズントハイト」を観てきましたこの作品、初演は2011年4月、その後、2012年秋に再演し、今年4年ぶりに拡大公演することとなった模様。“ゲズントハイト”は、副題の通り「お元気で」という意味だが、ドイツでは、くしゃみをした人にかける言葉らしい。英語で言うところの「Bless You」ってとこかな。トリオのお笑い芸人をしていた大村(八木真澄(サバンナ))は、メンバーの吉井(ゲスト)脱退後、気力のない生活を送っていたが、そんなある日、阪神淡路大震災が起こる。取るものもとりあえず、ボランティアに向かった神戸市長田区で、大村は、一人の老人を…

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2017年公演ラインアップ(月組)

珠城りょうお披露目大劇場公演終了後の演目が発表された。まずは、トップコンビが出演する博多座公演。2017年 公演ラインアップ【博多座】 2016/10/272017年宝塚歌劇公演ラインアップにつきまして、【博多座】公演の上演作品が決定しましたのでお知らせいたします。月組公演◆博多座:2017年5月4日(木)~5月27日(土)  宝塚ミュージカル・ロマン『長崎しぐれ坂』 ~榎本滋民作「江戸無宿」より~ 脚色・演出/植田 紳爾主演・・・(専科)轟 悠、(月組)珠城 りょう、愛希 れいか初演は2005年。個人的には、汐美真帆のいない星組公演だった。12年後の来年、穏やかな気持ちで博多座に行きたいな…と思っています。そういえば、昨年の博多座公演も、2003年の星組公演の再演。なんか、縁を感じますモン・パリ誕生90周年レヴューロマン『カルーセル輪舞曲(ロンド)』 作・演出/稲葉 太地主演・・・(月組)珠城 りょう、愛希 れいか特別出演・・・(専科)轟 悠 轟さん、ショーの方にも出るんですね。でも、こちらは「特別出演」なので、普通にトップ二人みたいな公演にはならないんだろうと予想。本公演のどこかの場面をカットして、轟さんが数曲歌う場面を入れる…とか、特別感のあるステージになるのではないでしょうか。さて、一方、ドラマシティ公演の方は―2017年 公演ラインアップ 2016/10/272017年宝塚歌劇公演ラインアップにつきまして、【梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ】【TBS赤坂ACTシアター】公演の上演作品が…

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シーラッハ「テロ」読了

テロ作者: フェルディナント・フォン・シーラッハ出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2016/07/11メディア: 単行本橋爪さんの朗読劇を観た後、原作本を購入し、読破。その感想を書いていなかったので、ミニ感想を。今回の作品は、シーラッハ作品初の戯曲形式になっている。法廷劇。舞台は、法廷のみ。そして、休憩時間に観客に採決の投票をしてもらい、その結果を上演する。つまり、結末は2通りある。舞台では片方しか観られないが、本には両方の結末が記載されている。で、終演後、ロビーで、「反対側の結末も読めます」と言って売る。うまい手だ。橋爪さんが演じた舞台は、この脚本のままではなく、少し刈り込まれていたらしい。(演出の深作さんの意図がちょっとあったのかな…みたいな気がしている。まんまと乗せられたかも…)私が観た時は、「有罪」版だったが、「無罪」版も読めて良かった。なるほど、どちらも納得できる判決になっている。というか、「無罪」の判決理由が、なるほどそういうことか…と思った。この考え方がドイツ人なんだろうな、と思った。そもそも矛盾を孕んだ法律。軍人とはいえ、ひとりの国民がその矛盾の全責任を負うことは、道義的に許される問題ではない。それは、国家が背負うべき矛盾である、ということか。ただ、私は、この事件で夫を失った証人の言葉が、頭を離れなかった。みんな、そう言うんですよね。「申し訳ない」って。口ばっかり。おススメです。ぶっちゃけ、「禁忌(TABU)」より気に入ってます。“今日は何の日”【10月26日】茨城県東海村で…

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2016-10-25

“今日は何の日”【10月25日】島原の乱勃発(1637=寛永14年)。(←旧暦。新暦では、12月11日。)天草四郎を総大将とするキリシタンたちが、一揆を起こし、この日、有馬村の農民が代官を殺害、乱が勃発した。原城に立てこもり、籠城を続けるなど、乱は4カ月に及んだが、天草四郎が討ち取られ、終結した。その後、域内のキリシタンたちは、徹底的に殲滅された。

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掛川城

名古屋の帰りに掛川で途中下車、掛川城に行ってきました。東海道新幹線の掛川駅から徒歩10分。前回の小峰城同様、駅からの整備が完璧で、グーグルマップ様の出る幕はなかった。この天守は、再建(木造)のもの。もとの天守は、安政元年の地震で崩壊したとのこと。1994年に10億円の募金を集めて、戦後初めて「木造で再建」、掛川市のシンボルとなっているそうだ。天守と現存する二の丸御殿(重要文化財)の中は、写真OKこの太っ腹が好感度大ですこちらの写真は、二の丸御殿から天守を撮影したもの。本丸はなく、政庁としては二の丸御殿が使われていたらしい。二の丸御殿と天守の間は、ご覧の通りの高低差があり、見上げる感じがちょうどいい。三層四階の入母屋造り。初代の天守を築いた山内一豊が、後に築いた高知城をモデルに造られているのだとか。こじんまりとしてるけど、天守らしい風情はあって、気に入りました歩くと床がキコキコ鳴るし、階段の勾配は急。再建とはいえ、バリアフリーというよりは、忠実な再現を心掛けた感じ。昇るの、大変でした一方、二の丸御殿の方は、さすが重要文化財詳細は、「写真帳」の方にアップするつもりだが、重要文化財の中を自由に撮影できるのって、なかなかないので、撮りまくってしまったちなみに、本丸御殿が現存しているのは、川越城・高知城・あと佐賀城に一部のみ、二の丸御殿が残っているのが、二条城とこの掛川城のみなんだとか。天守なんか12も残っているのだから、御殿の方が貴重かも写真は、天守台から撮影した二の丸御殿の全景です。こちらの写真は、天守…

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平さん…

俳優、平幹二朗さんが、自宅で亡くなっていたことが、23日わかった。82歳。死因等はまだわかっていない。浴槽で倒れているところを、長男の岳大さんが発見したそうだ。このブログの過去記事によると、2005年「ドレッサー」、2008年「山の巨人たち」、2013年「滝の白糸」が、私にとっての平幹二朗体験ということになる。蜷川さんの舞台を初めて観たのも2005年。巡り合わせなのかな。「山の巨人」は、とても難しい芝居だった。 「意味のわからない芝居に引き込まれ、楽しかったのは、ひとえに平幹二朗のセリフに迫力があったからだと思う。あのセリフはすごい。サラ・ベルナールは、食堂のメニューを音読しただけで、レストランの他の客を泣かせたという。そんなのあり~?と思ったが、平が語れば、「オムライス・カツレツ・ラーメン…」とかでも、感動しそうな気がする。そんな方と、セリフ交わしちゃってますよ、及川健が!いいんですかね、本当に…」と、その時、私は書いた。2013年の「滝の白糸」の時、私は、平さんの演技に強いショックを受けた。圧倒的なセリフの力は、上記の公演で知っていたはずなのに、それでも、祐飛さんが完膚なきまでに押さえ込まれたことに、演劇界侮れない…と改めて思ったし、そこに挑戦し続けてくれるかな…と不安にもなった。でも、大千秋楽で、頑張った後輩たちに自ら手を差し伸べてくれた、大先輩の名優の姿に、涙が出た。人は自分の求めるものがこの世に存在しないと分かって、なお生き続けることができないだから終わりのない、神聖なる酩酊が必要なんで…

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「エリザベート」で名古屋めし

帝劇の「エリザベート」は観られなかったので、大阪と名古屋で観劇することになった。一応、これで、観たかったキャストは全部観られたかな。感想は、またゆっくり。写真は、中日ビル地下でいただいた「ひつまぶし」。今回も、名古屋めし、堪能しました“今日は何の日”【10月22日】桓武天皇が平安京へ遷都(794=延暦13年)。(←旧暦。新暦では11月18日となる。)鳴くよ ウグイス 平安京

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